ゼネラルモーターズ(NYSE: GM)は、2016年第1四半期(1月~3月)の世界新車販売台数が236万台に達したことを発表した。
■ポイント
・中国の販売は、SUVとラグジュアリー・セグメントの強固なパフォーマンスに牽引されて上昇
・米国の小売販売台数は、7%増で、小売シェアは1ポイントの伸び
・欧州では、オペル/ボクスホールの販売は、業界成長を上回り8.4%増
優先順位をつけた地域別の出荷を実施し、中国におけるSUVおよびラグジュアリー・セグメントの堅調な販売実績と米国での小売販売が全体を牽引した。
■GMプレジデント ダン・アマン
「第1四半期の主要セグメントおよび市場でのGMの世界販売の特徴は、持続的に利益をともなう成長を促す取り組みが結果として表れたというところです。
中国においては引き続きSUVの販売が堅調で、またキャデラックは、ラグジュアリー・セグメントで拡大しました。
米国では、小売販売を増やし、レンタカー用車両の台数を減らすことにフォーカスしたアプローチにより、結果的にさらに採算の取れる取引につながりました」
■第1四半期の販売は、前年同期比2.5%減
GMの第1四半期の販売は、前年同期比2.5%減となり、これは主に南米およびアジアの一部地域において引き続き難しい状況であることや、中国の小型商用車の市場が軟化し始めたことによります。
■中国が堅調
中国では、GMとGMとの合弁会社が第1四半期に964,000台を配車し、前年同期比0.2%増となった。「ビュイック エンビジョン」、「宝駿(バオジュン)560」の販売が引き続き好調であったことを受け、中国におけるGMのSUV販売台数は149%増となった。
キャデラックにおいては、中国での販売台数が6.1%の伸びとなっている。
■北米は1.2%増
北米での販売台数は1.2%増の800,000台だった。米国においては小売販売が7%増加(537,000台)したことにより、他のどの自動車メーカーよりも早いペースで、小売りシェアを継続的に拡大することができた。
■欧州は8.4%増加で好調
欧州ではオペルおよびボクスホールのブランドの販売台数が8.4%増加、第1四半期は300,000台以上に達し、業界成長率が5%にしか過ぎないにもかかわらず、その数字を上回る実績をあげた。
オペルは最近、欧州2016年カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、新型「オペル アストラ」が150,000台以上の受注を獲得した。
■2016年Q1のグローバル販売ハイライト(対2015年同期比)
・キャデラックのグローバル販売台数は、中国での6.1%の伸びにより0.3%増
・ビュイックの中国での販売台数は、SUV「ビュイック エンビジョン」の出荷が112%増加し、22%増。グローバルでのビュイックの販売台数は、19%増。
・シボレーの米国での販売台数は10%増で、小売市場のシェアは1ポイント上昇し11%に達した見込み
・シボレーは南米において、一番人気のあるブランドとしての地位を維持
・シボレーの韓国での販売台数は、14.7%増
・中国での「宝駿(バオジュン)」の販売台数は、SUV「宝駿560 」とMPV「宝駿730 」の根強い需要に支えられ、82%増。