レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコが、2017年にマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)をレッドブルに昇格させる可能性が高いことをほのめかした。
2014年にレッドブルとの間に育成ドライバー契約を結び、2015年には弱冠17歳という若さでF1デビューを飾ったフェルスタッペン。F1チャンピオンを目指すフェルスタッペンにとって、現時点での目標はシニアチームであるレッドブルに昇格することだろう。
だが、伝えられるところによれば、現在の契約には2017年にレッドブルのシートが得られなければ自由にメルセデスAMGやフェラーリなどと移籍交渉を行うことができるという条項が含まれているという。
■フェルスタッペンは昇格資格を十分に満たしているとマルコ
マルコは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「これまで、非常に優れたドライバーたちはトロロッソで最大2年間を過ごして、それから昇格してきた」
「そして、フェルスタッペンはものすごく優れている」
このマルコのコメントを聞く限り、2017年にはフェルスタッペンがレッドブルのシートを獲得する可能性が高いと見て間違いないだろう。
■リカルドをライバルに渡すつもりはない
そして、もしフェルスタッペンがレッドブルへ昇格すれば、現在のドライバーのうちダニール・クビアトが再びトロロッソへ逆戻りすることになるだろうと考えられている。
先週末のF1中国GPでは3位表彰台に上るなど、勢いを増してきているクビアトだが、現時点でレッドブルのナンバー1ドライバーがダニエル・リカルドであることは明らかな事実だからだ。
『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、マルコが先週末の上海においてフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネに対して個人的に話をし、リカルドとレッドブルの間には強固な契約があると伝えたと報じている。
マルコもその事実を認め、次のように語った。
「フェラーリがすでに2015年からダニエルに興味を示していたことは誰もが知っていることだからね」