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【ル・マン】中野信治、9回目のル・マン24時間参戦決定 クラス優勝を目指す

2016年04月21日(木)5:31 am

中野信治が2年ぶりとなるル・マン24時間へ参戦することが正式決定した。

チームはLMP2クラスの「レースパフォーマンス(スイス)」。

中野は、このチームと2015年からタッグを組んでおり、昨年のアジアン・ル・マンシリーズ第1戦富士、第2戦セパン(マレーシア)では連続優勝を果たし、同チームのシリーズチャンピオン獲得に大きく貢献した。

今年は、「ル・マン24時間耐久レースでのクラス優勝を目指す」と2年ぶりの参戦に、中野も力が入る。

■中野信治のコメント
「昨年(2015年)末からチームとは交渉を始めていました。昨年のアジアンルマンシリーズでのシリーズチャンピオン獲得が、今回のル・マン24時間レース参戦への足がかりになったと思います。

今年のパッケージでの戦いは正直厳しいものになることが予想されますが、ル・マンは24時間の耐久レース。最後まで何が起きるかわからないですし、これまでのレース経験を十分活かしてクラス優勝を狙いにいきます。応援のほど、よろしくお願い致します!」

公式ツイッターでも次のような歓びを投稿している。
@shinjinakano24
「嬉しいお知らせです。本年度ルマン24時間耐久レースへの参戦が決定致しました!併せてイタリアはイモラで開催されるヨーロッパルマンシリーズ第2戦への参戦も決まりました! これも応援して下さっている皆さんのお陰です。本当に楽しみ!!」

中野の言うようにパッケージだけを見ると、F1のメルセデスAMGチームのように、楽に勝てる最強チームではない。

しかし、ル・マンはチーム全体で24時間を走りきるレース。チームと連携を密にとりながら人間としての信頼関係を築いていき、レースではリスクを最小限に留め、無茶をせず、24時間後のゴールまで確実にマシンを導くことが必要とされるレースだ。24時間も走っていれば、何があるかわからない。予期せぬ外部要因も考えられる。そんなとき、ドライバーを含めたチーム全体の豊富な経験と判断が重要になるだろう。

F1、インディと世界最高峰のレースに参戦し、近年は耐久レースに参戦している中野。その豊富なレース経験は、24時間という長丁場でも瞬時に判断して的確なコメントを提供することで、ロスタイムを減らしチームを助けることになるだろう。

中野は「どのドライバーでもドライブしやすい速いマシンに仕上げることが僕の強味の一つ」と語っている。中野自身がチームスポーツに徹しながら、チームを勝利に導こうとしていることがよくわかる言葉だ。

中野にとって9回目となるル・マン24時間。45歳の男の挑戦に期待したい。

■中野信治のル・マン24時間参戦の詳細

■大会名称:ルマン24時間耐久レース(24 Heures du Mans)
■主催:ACO(Automobile de club de l’ouest)
■開催地:フランス・ルマン市(パリより高速鉄道TGVで約50分)
■会場:サルテ・サーキット(全長13km 一部公道を含む)
■競技日程:決勝 2016年6月18日(土)~6月19日(日)(24時間)

■レース参戦体制
チーム:Race Performance(レースパフォーマンス/スイス)
マシン:ORECA03R-JUDD
タイヤ:ダンロップ

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