三菱自動車の燃費不正について、相川社長が陳謝した。以下は発表された内容のまとめ。
■【速報】三菱自動車、『燃費試験不正』で社長陳謝 プレスリリース全文
●【燃費試験データ不正操作。国内法規と異なる試験】
燃費試験データについて、燃費を実際よりも良く見せるため、不正な操作が行われていた。
また、国内法規で定められたものと異なる試験方法がとられていた。
●【該当の軽自動車は三菱・日産向けの計4車種】
該当車は、2013年6月から当社で生産している『eKワゴン』『eKスペース』と、日産自動車向けに供給している『デイズ』『デイズルークス』の計4車種。
●【対象車数は62万5,000台】
三菱自動車は計15万7千台を販売し、日産自動車向けには計46万8千台を生産(2016年3月末現在)。
●【日産が指摘して判明】
次期車の開発にあたり、日産自動車が該当車の燃費を参考に測定したところ、届出値との乖離(かいり)があり、三菱自動車に確認を求めた。
社内調査の結果、実際より燃費に有利な走行抵抗値(タイヤと空気抵抗)を使用した不正を把握した。
●【該当車種は生産・販売を停止。日産への補償は協議】
該当車については、生産・販売を停止。日産自動車でも販売を停止、補償について今後、協議。
●【その他の車両でも国内法規と異なる試験】
その他の国内市場向け車両についても、社内調査で、国内法規で定められたものと異なる試験方法がとられていたことが判明。
●【海外向けも調査する】
海外市場向け車両についても調査を行います。
●【調査委員会設置】
客観的で徹底的な調査を行うため、独立性のある外部有識者のみによる調査委員会を設置、調査結果がまとまり次第、公表予定。
●【株価は一時ストップ安】
20日午後の東京株式市場において、三菱自動車株は17%急落、一時ストップ安となった。終値段階で15.16%安、東証1部の値下がり幅トップとなり前日比-131円の733円となった。今後の経営がより一層厳しくなりそうだ。
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