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【インディ】佐藤琢磨、5位フィニッシュ/初優勝の地ロングビーチで

2016年04月20日(水)1:06 am

カリフォルニア州ロングビーチのダウンタウンに作られるストリートコースにおいて、インディカー・シリーズ第3戦、第42回グランプリ・オブ・ロングビーチが開催され、この地で初優勝を成し遂げている佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)が予選8番手からトップ5入り、5位でフィニッシュした。

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■イエローフラッグなしの戦いは1989年以来

全長1.968マイルの海岸沿いの高速コースを80周するレースは、アクシデントなどによるイエローフラッグが一度も出されることがなく、スタートからゴールまでの平均時速は、新記録となる100.592mphが記録された。フルコースコーションなしのロングビーチでのレースは、実に1989年以来の通算4度目のものとなった。

今回のようにフルコースコーション、そしてペースカー先導での周回が一切ないレースでは、スピードと燃費の両立が求められる。

■予選8位からスタートした佐藤琢磨

予選8番手だった佐藤は、スタートでポジションをキープすると、前を行くマシンの隙をうかがいつつ、燃費セーブにも気を配りながら走行。25周目に1度目のピットストップを行った。

ここでジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)の前に出て、1つポジションを上げた佐藤は、53周目に行った2度目ピットストップでは、ウィル・パワー(Team Penske)をパスし、さらにポジションアップを果たした。

そこからのゴールまでの27周に渡り、佐藤は燃費をセーブしつつ、10回与えられるプッシュ・トゥ・パスの使用を控えてチャンスを待ち続けた。

■最終ラップ、モントーヤを猛追する佐藤琢磨

激しいバトルの末にトニー・カナーン(Chip Ganassi Racing Teams)をパス。さらに上位を目指して4番手を走るファン・パブロ・モントーヤ(Team Penske)を猛追した。

佐藤とモントーヤの差がほぼゼロとなって最終ラップは迎えられ、佐藤は最後の最後までアタックを続けたが、惜しくも0.0756秒届かず。それでも、佐藤は予選順位よりも3つポジションを上げて、5位フィニッシュを達成した。

■2013年にはロングビーチで日本人初優勝

2013年にロングビーチで日本人ドライバーとして初めてのインディカー優勝を飾っている佐藤は、今でもロングビーチでの人気が非常に高く、ハードファイトの末に5位フィニッシュを勝ち取った走りには大きな歓声と拍手が贈られていた。

これで2016年シーズンは16戦のうちの3戦が終了したが、佐藤は2度のトップ10入りを果たし、ポイントスタンディングでも6番手の好位置につけている。

■佐藤琢磨(5位)
「スタートからゴールまでフルコースコーションなしでの戦いは、燃費をセーブする必要がありました。冷静さを保ち、燃料をセーブするよう自分に言い聞かせながら走り続け、プッシュ・トゥ・パスの使用で燃料を使い過ぎないように注意もしていました。

今日のレースでは、私たちのチームであるA.J. Foyt Racingが本当にすばらしい仕事をしてくれ、8番手スタートから5位でのフィニッシュを達成できました。ピットタイミングは的確で、クルーたちの作業も早かったです。チームがまた一段と実力を高めていることを強く感じました。

レース終盤のトニー・カナーンやファン・パブロ・モントーヤといった強豪たちとのバトルは、とてもエキサイティングでした。今日のようなレースをこれからも戦い続けていきたいと思います」

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