ロータスを買収し、今年から新生ルノーワークスチームとして参戦を開始したルノー。だが、メルセデスパワーユニット搭載用に設計されていた旧ロータスのクルマに無理やりルノーパワーユニットを搭載してしのいでいるものの、今季はここまでまだ1ポイントも獲得できていない。
ルノーでは、今月中には2016年型車の開発停止が決定されるのではないかと報じられている。2017年からは大幅にF1カーに関するルールが変更されるだけに、早めに2017年型車の開発にシフトしたほうがよいとの考えがあるためだ。
だが、もちろんパワーユニットに関してはまったく別の話だ。伝えられるところによれば、ルノーでは第7戦カナダGP(6月12日決勝)で大幅な改善を施したパワーユニットの投入を計画していると言われている。
ルノーF1プロジェクトのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ルノーではパワーユニットのさらなる開発に向けて「死にもの狂いで頑張っている」と語り、次のように付け加えた。
「新しいエンジンがどれほどのパワーを増すか、詳細な数値を話すことはできない。だが、現在メルセデスとの間にある差は半分ほどに縮まるだろうと考えているよ」