フェラーリはF1中国GP(17日決勝)で2016年の初優勝を目指している。
フェラーリは初日フリー走行でメルセデスAMGを抑えて1-2だったが、予選では2列目にとどまった。
しかし、フリー走行2回目で見せたフェラーリのロングランの速さには、メルセデスAMGも警戒している。
メルセデスAMGのあるエンジニアは、「フェラーリとの差は小さい」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように話している。
「1周アタックについては、コンマ6秒だった差が今はコンマ3秒になっている。しかも決勝仕様では彼らは非常に手強い」
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンも、イタリアの『Sky(スカイ)』にこう話した。
「これまでで最大の戦いになりそうだ。ファンにとっては面白くなるよ」
■あとがないフェラーリ
フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長が中国GP決勝に訪れる予定だとイタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』は伝えている。
マルキオンネは、オランダのアムステルダムで開催された株主との会議のあとに、次のように語っている。
「われわれは、さらに稼ぎ、F1で勝利すると約束した」
「それはおろそかにできないし、譲れないものだ」
フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、メルセデスAMGについて「過去10年に私が見た中で最強のチーム」と語っている。
しかし、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、「フェラーリは言い訳できない」と『Telegraph(テレグラフ)』紙に述べている。
「彼らはチームを再構築し、莫大な予算を投入している。それでもいまだに届いているようには見えない」
「今こそ、私たちの見方が間違っていると証明するチャンスだ」