日産は、ブラジルで開催されるリオ・オリンピックとパラリンピックのオフィシャルカーとして新型モデル『Nissan Kicks(キックス)』が採用されたことを発表した。同時に、5月3日に聖火リレーがスタートする際に、世界初公開するという。キックスはブラジル市場向けに発売を予定している都市型のコンパクトクロスオーバー。
キックスは、2014年サンパウロモーターショーで発表されたコンセプトモデル"Kicks Concept"の量産仕様となり、コンパクトモデル用『Vプラットフォーム』をベースに開発され、FLEX(ガソリンとエタノール)燃料対応1.6Lのコンパクトなエンジンが搭載される噂されている。
当時、ブラジル日産社長のフランソワ・ドッサによると、「『Kicks Concept』は、今日のアクティブなブラジルの若い層が求めるタフネスや安全性も取り入れている」と語っていた。
■デザインは日本・カリフォルニア・リオデジャネイロが共同開発
『Kicks Concept』は、日本に拠点を持つグローバルデザインセンターのリーダーシップの下に、カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザインアメリカ(NDA)と、ブラジルのリオデジャネイロにあるサテライトデザインスタジオ、日産デザインアメリカ・リオ(NDA-R)が共同で開発したモデル。
日産自動車専務執行役員でチーフクリエイティブオフィサーの中村史郎は2014年当時「ブラジル市場独特の要望を反映しデザインしたクルマが、世界各国の都会に住む人々のニーズに合うかどうかも検討していきたい」とも語っていた。