マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、上海インターナショナル・サーキットで行われるF1中国GP(17日決勝)に向けて意気込みを語った。
■エリック・ブーリエ「パッケージの能力を最大限に発揮したい」
「バーレーンでは我々のパフォーマンスが力強い改善を見せたが、何も確実なものを手にすることはできなかった。我々には前回のレースのように、信頼性不足により貴重なポイントを獲得するチャンスを無駄にすることは許されないんだ。少なくとも、すべての状況から学ぶ必要がある。ジェンソン(バトン)のパワーユニットの問題に関しても我々はそうしてきた。だから、我々のパッケージの潜在能力を最大限に発揮しようとすることができるという希望を持って中国に向かうよ」
「FIAの医療チームの判断によりフェルナンド(アロンソ)は(バーレーンで)レースをすることができなかった。それでも、チームは週末に向けて見事な準備を行ったし、ストフェル(バンドーン)は素晴らしい仕事をしてデビューレースで彼にとっての初ポイント、そしてチームにとっては今年初めてのポイントを獲得してくれた」
「ストフェルは今回もフェルナンドが木曜日にFIAの医師と行う面談結果が出るまで待機してくれている。そのときまで、我々もいつもと同じように準備を行うことになる。フェルナンドは自宅で回復に努めてきたし、いつもと同じようにトレーニングを行ってきた。我々も彼同様、彼がクルマに戻ってこられることを期待している。どういう結果が出ようと、我々はそれを受け入れ、それに伴って計画を進めていくだけだ」
「次のレースからは2015年の予選方式が復活することになる。ファンにとっては間違いなく前向きなことだし、ここまでの2レースで行われた暫定的な方式よりも、もっと楽しめる魅力のある予選を提供したいと望んでいる。運用面に関しては、マクラーレン・ホンダとしては通常の方法によって、それぞれのセッションにつぎ込めるリソースや走行時間を最大限に利用していくことになる」
「難しいばかりか、変化に富んで面白い上海インターナショナル・サーキットにおいては、今週末もタイヤとパワーユニットが大きな課題となるだろう。つまり、セットアップと管理手法と信頼性が中国において我々が自分たちの可能性を発揮するためのカギとなるだろうね」