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ハリアントはバンドーンに直接対決で2度勝ったと元ボス

2016年04月12日(火)20:22 pm

今季マノーからF1デビューを飾ったリオ・ハリアントだが、マノーのシートを確保できたのはインドネシア政府から巨額の支援を受けられたからだと考えている者が多い。

【動画】ハリアントとグロージャンの事故動画/F1オーストラリアGPフリー走行3

だが、昨年までハリアントが所属していたGP2のカンポス・レーシングのオーナーであるアドリアン・カンポスが、ハリアントは金によってシートを買った「ペイドライバー」などではないと主張した。

■ペイドライバーだとみなされるハリアント

一般的な見方では、今季マノーからF1デビューを飾った新人2名のうち、メルセデスの育成ドライバーであり昨年にはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の最年少チャンピオンとなったパスカル・ウェーレインは、その実績が評価されてのシート獲得だと考えられている。だが、F1初のインドネシア人ドライバーとなったハリアントに関しては、その実力よりもインドネシア政府が持ち込んでいるスポンサーマネーの力のほうが大きかったというのが大方の見方だろう。

だが、自らも元F1ドライバーであり、2010年からF1参戦していたHRTの創設者としても知られているカンポスは、ハリアントはマクラーレンの控えドライバーを務めるストフェル・バンドーンとも互角に戦える力を持っていると主張している。

2015年のGP2シリーズチャンピオンとなったバンドーンは、今季のF1第2戦バーレーンGPで負傷欠場となったフェルナンド・アロンソに代わってマクラーレン・ホンダでF1デビューを飾った。そして予選ではチームメートであり2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンに打ち勝ち、決勝でも10位入賞を果たしマクラーレン・ホンダに今季初ポイントをもたらす活躍を見せたことは記憶に新しいものだ。

一方、ハリアントは昨年のGP2をランキング4位で終えている。

■ハリアントはマルドナードとは違うとカンポス

だが、カンポスは、2つのレースではハリアントがバンドーンに勝っていたと母国スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。

「彼(ハリアント)はバンドーンにもひけをとらないドライバーだし、彼を2度破っているんだ」

「バンドーンに関しては、この世界の誰もがあのベルギー人はただ者ではないと考えている。だが、リオは1対1の戦いでバンドーンを破ったことのある唯一のドライバーだ」

カンポスは、ハリアントがインドネシア政府の支援だけでF1にデビューできたと考えるのは早計だと、次のように付け加えた。

「彼はスポンサーの支援とともにF1に昇格した。だが、彼はペイドライバーではないよ。マルドナード(パストール・マルドナード)はそうだ。だが、リオは違う」

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