昨年、17歳の若さでF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)だが、3年目の2017年にはトップチームのシートを確保することになるかもしれない。
■主要チームが興味を示すフェルスタッペン
レッドブルのドライバー育成プログラムの一員として契約を交わし、2014年にジュニアチームのトロロッソからF1デビューを飾ったフェルスタッペン。だが、最近のうわさによれば、2017年にトップチームであるレッドブルへの昇格が行われない場合にはフェルスタッペンにはどのチームとも自由に契約を結ぶことができるという条件が与えられているという。
そして、すでにメルセデスAMGやフェラーリの首脳陣もフェルスタッペンに対して興味を抱いていることを認める発言を行っている。
当然ながら、2017年に向けたドライバー市場において、フェルスタッペンが大きな注目株となるのは確かだろう。
■ぜいたくな悩みを抱えるレッドブル
これに関し、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1公式ウェブサイトに次のように語った。
「これは歓迎すべき状況だね」
「我々としては今後数年にわたって競争力のあるドライバーに事欠くことはないということだ。これは健全な状況だよ。健全な競争だし、すべてのドライバーたちに対して公平がたもてるからね」
うわさによれば、フェルスタッペンをレッドブルに昇格させるために昨年からレッドブルのシートに座ったロシア出身のダニール・クビアトがまたトロロッソに降格される可能性があるのではないかと言われている。
メルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)も、もしフェルスタッペンが2017年にレッドブルに昇格しなかったとしたら「ものすごく驚くだろう」と語っているが、現状ではクビアトに大きなプレッシャーがかかることは間違いなさそうだ。
■2017年はトップ3チームのいずれかに行くと父親
フェルスタッペンの父親であり、自らもベネトンやアロウズで活躍した元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、息子の将来は安泰だと言わんばかりに『Marca(マルカ)』次のように語った。
「フェラーリがマックスに興味を抱いていることは知っている。だが、我々はあせってはいないよ。それを考えるのはまだ早すぎると思う」
「来年、マックスはF1トップチームのいずれかに加入することになるだろう。トップチームというのは、つまり、メルセデスAMG、フェラーリ、あるいはレッドブルという意味だ」
本当にその3チームいずれかのシートを得る可能性はあるのかと質問されたヨスは「ああ、間違いないよ」と答え、次のように付け加えた。
「(可能性は)同じレベルではないよ。なぜなら、我々が優先するのはレッドブルだからね。彼らは私の息子に非常に満足しているし、今回マックスが行くべき道はそちらだと思っているよ」