NEXT...F1開催スケジュール

今季F1、昨年より面白くなったのか?答えは「イエス」

2016年04月08日(金)3:42 am

茶番や大失敗だと言われて大批判されてきた「いす取りゲーム式」F1新予選方式だが、チームが結束したことで、バーニー・エクレストンとFIA会長ジャン・トッドも譲歩した形で木曜日の会議は終わった。

● 【速報】F1予選、中国GPから変更へ

■今季レースは昨年よりも見応えあり

昨年までは、システムやチームが完ぺきにコントロールしてきたため、レースがスタートしてしまえば誰が勝つか予想できてしまい、つまらなくなったという意見があり、今季からは人間(F1ドライバー)がコントロールする比重を増やし、レースに不確実性を生み出し、面白くするべく、いくつかのルール改正あった。

ルール改正の結果、今季F1は面白いバトルが見られるようになっている。

■クラッチシステム変更でスタート大混乱

レースのスタートで使用するクラッチシステムの変更により、昔のようにスタートに失敗する者、成功する者が出ている。それにより、スタートから1コーナーまで混乱し、順位の変動やバトルが起こっている。

■無線制限で、ドライバーの感情もあらわに

厳しい無線制限により、チームから細かいサポートができなくなったことで、チームがドライバーへ指示することができなくなったり、いらつくドライバーからの暴言が増えたり、F1マシンをシステムからしっかり理解してドライバーがコントロールする必要が出てきている。そのため、「ドライバーAよ、後ろのドライバーBが速いから抜かせろ」というチームオーダーや、「セーブしろ」というデータを見ているエンジニアが指示することもできなくなったため、ドライバーの人間性や様々なドラマが生まれている。

■タイヤ選択の違いでレースが読みにくくなった

タイヤルール変更により、チームが選ぶタイヤの種類に違いが出ており、レース展開が読みにくくなった。

■大失敗の予選は、ある意味大混乱・・・

問題の予選では、「いす取りゲーム式」が導入され、狙い通り、Q1、Q2では上位にいるはずのドライバーが脱落しているが、Q2の終わりとQ3の半分の時間は、タイヤ本数が足りないことを理由にコースに出て行くマシンが居なくなってしまうという今回の問題が生じた。

そしてクライマックスになるはずのQ3では、90秒ごとに手に汗握るエキサイティングなシーンどころか、タイヤが無いから走れないという、残り時間の消化待ちの印象が色濃くなってしまっていた。

Q3だけ「2015年方式」に戻そうというハイブリッド案、予選はすべて「2015年方式」に戻そうという回帰案、そして「2周合算方式」という案が出ていた。
(参照:どうなる?予選方式「ベスト2周の合算案」フェラーリは拒否権行使しないが・・・)
(参照:「ベスト2周合算方式予選」にも強い反対の声)

F1ドライバーの任意団体GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、公開状を出し、現在のF1運営のあり方は「F1の将来を危うくしてしまうかもしれない」と書き、もっとドライバーの意見も取り入れて欲しいと、F1のあり方に疑問を投げかけた。
(参照:バトンやベッテルらが公開状、現在F1のあり方に一石を投じたドライバーたち)

結局チーム側が結束し、ひとまず2015年の旧方式に戻されることで落ち着いた。
(参照:F1チーム代表者、全11チーム署名の書簡。2015予選への回帰を希望)

F1中国GPで旧予選方式に戻されることで、予選もレースも面白くなるのか?または退屈な予選に戻るのか?チームの戦略と、ドライバーの実力、バーニー・エクレストンとFIAの次の一手にも注目したい。

●混迷するF1 悪いのは誰?

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック