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ベッテル、中国GPで今季2台目パワーユニット投入

2016年04月07日(木)20:20 pm

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、来週末のF1中国GP(17日目)において早くも今季2台目のパワーユニットを搭載することになりそうだ。

【動画】ベッテル、フォーメーションラップでリタイア スタート直後には波乱

これは先週末に行われたバーレーンGPで、決勝前のフォーメーションラップ中に壊れてしまったパワーユニットの修復が不可能だったためだ。

■原因は電子制御系

最近、フェラーリ専属ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニが、バーレーンでベッテルのエンジンに起きた問題はインジェクターに原因があったことが分かったと自身のブログに書いていた。だが、トゥッリーニはその後、あのトラブルが起こった本当の問題は「電子マッピングのバグ」のためだったとし、ソフトウエア系の問題だったとの説明を行っている。

イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』紙も、「あれはメカニカル的なトラブルと言うよりも、電子的な問題だった」と報じている。

『La Repubblica(レプブリカ)』によれば、特定のギアが一定の回転数に達したときに電子的誤作動が発生したことで「一種の停電状態のような状況が発生し、それによってエンジンそのものが修復不能なレベルの損傷を負ってしまった」のだという。

トゥッリーニも自分の『Quotidiano(クオティディアーノ)』のブログに次のように追記している。

「中国では、セブ(ベッテルの愛称)は2台目のパワーユニットに交換することになる」

今シーズンは全21レースが予定されているため、シーズンを通じて投入できるパワーユニットは5台までとなる。単純計算すれば1台のパワーユニットで少なくとも4レースは乗り切りたいところであり、3レース目で2台目を投入というのは今後のことを考えるとベッテルにとっては少し痛い状況であることは確かだ。

■エンジンに革新的システム導入を目指すフェラーリ

一方、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、フェラーリではパワーユニットにHCCIと呼ばれる革新的なシステムを導入するための取り組みを行っていると報じている。

HCCI(Homogeneous-Charge Compression Ignition)とは、ガソリンを従来のスパークプラグではなくディーゼルエンジンのように圧縮した際に自己着火させるシステムであり、うまく機能させられればパワーと効率性両面において効果が得られると言われている。

だが、フェラーリがその今季中にそのシステムを導入できるのかどうかはまだ不透明な状態だという。

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