マクラーレンの控えドライバーであるストフェル・バンドーンが、しっかりとF1キャリアの足場固めをすることに成功したようだ。
■突然のF1デビューで結果を出したバンドーン
負傷欠場となったフェルナンド・アロンソの代役として急きょ先週末のF1バーレーンGPに出走したバンドーンは、予選で2009年のF1チャンピオンであるチームメートのジェンソン・バトンを上回り、決勝では10位完走を果たしてマクラーレン・ホンダに今季初ポイントをもたらした。
次戦中国GP(17日)にはアロンソが復帰してくる可能性が高いものの、マクラーレン内部においても2015年のGP2チャンピオンであるバンドーンの評価がこれまで以上に高くなっているのは間違いない。
■バンドーンは現在のドライバーにとって代わる逸材
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。
「彼(バンドーン)は目を見張るような週末を送ったよ」
「彼がわずかなミスも犯さなかったことには驚かされた。彼は常に非常に冷静だったし、セットアップに関しても何の問題もなかった」
「こういう強さを持った新世代ドライバーたちが今後現在のドライバーたちにとって代わることになるだろうし、我々としてもストフェルがそのうちの1人となって欲しいと思っているよ」
「彼は間違いなく次のアロンソだし、次のバトンだ」とブーリエは付け加えた。
■バンドーン、来季はバトンと交代?
『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』によれば、ブーリエは24歳になったばかりのバンドーンが2017年にはマクラーレンの正ドライバーに昇格するかとの質問には答えようとしなかったという。
だが、36歳のバトンとの契約は今シーズンで切れることになっており、バンドーンがその後任として2017年にシートを得る可能性は非常に高くなったと考えられている。