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フェラーリに2戦連続トラブル発生。信頼性は大丈夫?

2016年04月05日(火)17:00 pm

フェラーリの2016年型フェラーリパワーユニットは信頼性の問題を抱えているのではないかとの憶測が大きくなってきている。

【動画】ベッテル、フォーメーションラップでリタイア スタート直後には波乱

■フェラーリパワーユニットに信頼性不足?

開幕戦F1オーストラリアGPでは、キミ・ライコネンがエアインテークから炎を上げてリタイアとなったが、これによりフェラーリの2016年型車SH16-Hに搭載されているターボに設計ミスがあったのではないかとのうわさがささやかれていた。

さらに、バーレーンGPのフリー走行2回目では、クルマに異常を感じたセバスチャン・ベッテルがコース脇にストップ。このときはリアタイヤのホイール装着に異常があったと伝えられているが、ベッテルは後でエンジンを壊してしまうリスクを負いたくなかったのですぐにクルマを停めたと発言していた。これも、フェラーリのエンジンが何か信頼性の不安を抱えているのではないかとの憶測を呼ぶことになった。

ライコネンは先週末に行われた第2戦バーレーンGPの前に、フェラーリでは何か問題を抱えているのではないかと質問されると、次のように答えていた。

「まぁ、少なくとも前回のレースでは問題があったね」

■大きなトラブルではなかったとフェラーリのボス

だが、そのバーレーンGPで問題が発生したのはベッテルの方だった。決勝レース前のフォーメーションラップ中に白煙を上げ、レースをスタートすることさえできなかったベッテルは、そのとき「エンジンの故障じゃないかと思う」と無線でチームに伝えていた。

だがフェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、そのトラブルの原因はエンジンそのものの設計に由来するものではないと主張している。

ベッテルのエンジン故障の原因は、単にバルブかインジェクターに問題があったに過ぎないと『Bild(ビルト)』に語ったアリバベーネは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように付け加えた。

「あんなことは、これまでに一度も発生したことはなかったよ」

■これからも改善できるとベッテル

ともあれ、それぞれ1レースずつをエンジン関連トラブルのためにリタイアで終えたライコネンとベッテルだが、これでフェラーリのタイトル挑戦が危うくなったということを示すものではないと主張している。

初戦はリタイアに終わったものの、バーレーンでは2位でレースを終えたライコネンは次のように語った。

「僕は前のレースで問題を抱えたけれど、ここではセブ(ベッテルの愛称)に問題が起きてしまった」

「これは理想的なことではないし、不運な出来事だった。だけど、僕たちにはまだやるべきことがある」

ベッテルも次のように付け加えた。

「理想的な状況ではないし、誇れるようなことではないよ。だけど、冬の間にはいい準備ができていたし、僕たちは懸命に頑張り続けている。そして僕たちがもっと改善できることも分かっているよ」

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