負傷欠場となったフェルナンド・アロンソに代わってF1バーレーンGPに出走したストフェル・バンドーンだが、まずは自他ともに満足のいく結果を残してバーレーンを後にすることができたようだ。
【結果】F1バーレーンGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
■突然のチャンスにもかかわらずポイント獲得
2015年のGP2シリーズチャンピオンであり、高くその才能が評価されているバンドーンは、今季マクラーレンと控えドライバー契約を結んでいる。だが、今回アロンソの負傷により急きょF1デビューのチャンスが巡ってきた。
そして24歳になったばかりのバンドーンは、予選で2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンよりもいい結果を残すとともに、決勝でも10位完走を果たしマクラーレン・ホンダに今シーズンの初ポイントをもたらしている。
■チームにアピールすることができた
バンドーンはバーレーンを発つ際、母国ベルギーの『La Derniere Heure(デルニエール・ウール)』に次のように語った。
「もちろんこの週末に関してはすごく満足しているよ」
「僕はF1カーを十分に乗りこなせる力があることを証明してみせることができた。すべてが望んだ通りに運んだよ」
「自分のスピードやファイティングスピリットを示すことができただけではなく、金曜日の朝に初めてあのクルマに乗ったにもかかわらず、信頼性の高いドライバーだということも示すことができたんだ」
「お祝いのメッセージをたくさん受け取ったよ。だけど、何よりも重要だったのはチームにいい印象を与えることができたことだ。彼ら(マクラーレン)も僕をあてにすることができるということが分かったわけだからね」
■次のチャンスを待つバンドーン
だが、次戦中国GP(17日決勝)ではアロンソが復帰する可能性が高く、バンドーンが今季中に再びマクラーレン・ホンダMP4-31に乗るチャンスはもうないかもしれない。
「それは分かっているよ」とバンドーンは続けた。
「それが控えドライバーとしての僕の仕事だし、それは始める前から分かっていたことさ」
「次のチャンスが巡ってくるかどうかは分からない。だけど、週末を通じて行った僕の仕事を見て、チームがいつかまた僕を使いたいと考えてくれることを願っているよ」とバンドーンは付け加えた。
バンドーンは今季、マクラーレン・ホンダの控えドライバーを務めつつ、日本のスーパーフォーミュラにフル参戦することになっている。今回のバーレーンでの活躍により、日本での注目度もさらに高まるのは間違いないだろう。