2016年、F1表彰台のシャンパンファイトでは、シャンパンが降り注がれることはなさそうだ。
そもそも、シャンパンファイトとは何なのか?
■マムはF1撤退、フォーミュラEへ
今年1月、長年F1表彰台でシャンパンのスポンサーだったマム(Mumm)がF1から撤退。マムは年間550万ユーロ(約6億9400万円)をスポンサーフィーとして支払っていたというが、バーニー・エクレストンからは「不十分」だと判断されたようだ。
そのマムは現在、フォーミュラEの公式シャンパンパートナーになっている。
■今年は「シャンパン」ファイトではない・・・
F1オーストラリアGP決勝レース後、表彰台に上ったニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルの3名を待っていたのは、マクラーレンの新スポンサーにもなっているシャンドン(Chandon)の「シャンパン」マグナムサイズだった。
ただ表彰台での問題は、この「シャンドン・ブリュット(Chandon Brut)」は、実際には「シャンパン」ではなく、白ワイン用ブドウの一品種「シャルドネ」を使った「スパークリングワイン」ということだ。つまり本当の「シャンパンファイト」ではないということだ。
マクラーレンは、このシャンドン・ブリュットを「無限の勝利の精神を持ち合わせた鮮やかなスパークリングワイン」と説明している。シャンドンのホームページでも「スパークリングワイン」と説明されている。
■F1におけるシャンパンの歴史
F1のシャンパンの歴史は1950年まで遡る。フランスのシャンパーニュ地方でグランプリが開催された際、優勝者にラージサイズのシャンパンボトルがプレゼントされたのが始まりだ。
■シャンパンファイトの始まりは「うっかり」・・・
しかし、F1ではおなじみの「シャンパン・ファイト」という伝統の始まりは1966年のル・マンだった。
ジョー・シフェールが、「うっかり」して振ってしまったシャンパンボトルが、観客にむけて「うっかり」吹き付けてしまったことから、シャンパンファイトの伝統は始まったという。
■F1オーストラリアGP
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