先週末にオーストラリアで開幕したばかりの2016年F1シーズンだが、すでに来季以降に向けたドライバー獲得合戦の口火も切られているようだ。
■カギとなるライコネンやロズベルグの進退
今季は何人かのドライバーが契約満了を迎えることになるが、その中にはメルセデスAMGのニコ・ロズベルグや、フェラーリのキミ・ライコネンなども含まれている。
そんな中、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、そのメルセデスAMGとフェラーリがダニエル・リカルドに目をつけていると主張している。
マルコは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「フェラーリはフェルスタッペン(マックス・フェルスタッペン/トロロッソ)よりもリカルドのほうに興味を示している」と語ると、オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にも「赤や銀色のチームがノックをしているよ」と語っている。
■レッドブルはまた勝てるチームになる
だがマルコは、リカルドはレッドブルと「長期契約」を交わしているとともに、レッドブルも再びF1タイトル争いができるチームとして復活するはずだと次のように続けた。
「来年(2017年)には非常に競争力の高いクルマを造ることができると信じている。シャシーだけではなく、エンジンのほうもね」
今季もルノー製パワーユニットを搭載しているレッドブルだが、リカルドは予選では8番手とあまりふるわなかったものの、決勝ではメルセデスAMGの2台とフェラーリのセバスチャン・ベッテルに次ぐ4位で開幕戦オーストラリアGPを終えている。
■ルノーパワーユニットのドライバビリティーが大きく向上
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今年はタグ・ホイヤーと呼ばれているルノー製パワーユニットは、まだパワー不足は否めないものの大きな改善を果たしたと実感しているようだ。
「レースにおいてはフェラーリに対してまだコンマ2秒の後れがある」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「1周の速さでは、パワー不足に苦しめられている。だが、ルノーも冬の間にエンジンのレースモードに関しては大きく改善してきた。それにドライバビリティーは最高レベルに近いよ」