最も遅いマシンから一台ずつ脱落する新方式が大失敗に終わった2016年F1開幕戦オーストラリアGP予選。そこで第2戦バーレーンGPからは、2015年までの旧方式に戻すことになった。
きょう(3/20)の決勝前、各チーム首脳がパドックに集まり、満場一致で新予選方式の全廃に同意したものだ。
今後、F1委員会と世界モータースポーツ評議会を経て正式に決まる見込み。
「(新方式が)気に入らなければ、明日にでも方式を元に戻すだけの話だ」とドイツ『Bild(ビルト)』紙に語るのは、フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネ。
「(直接会わなくても)ネットでやり取りしたって良い。何回か『カチカチ』とクリックすれば、予選は元通りさ」
もっとも、会合では多少の議論があったと見られる。新方式を完全に無くすより手を加えてはどうかというものだ。Q1とQ2はともかく、いちばんの問題はQ3にあったことがその根拠である。
カルロス・サインツ(トロロッソ)は次のように言う。「Q1とQ2は良かった。でも最後(Q3)は去年と同じにすべき。あれはすごくエキサイティングだっただろ?」
だが最終的にチーム首脳たちは、「イス取りゲーム」に似た予選方式は最悪で、今後も残す選択肢はあり得ないとの意見で一致した。
「元のやり方に戻す方が簡単じゃないか」とは、ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナー。
「また新しいことをトライして失敗したら、目も当てられない」
メルセデスAMGのニコ・ロズベルグも同意見だ。「いちばん無難なのは昨年までのフォーマットに戻すことだ。失敗しようがない」