F1の新しい予選方式は、すぐに変更すべきとの意見がチーム代表らから出ている。
開幕戦オーストラリアGP(20日決勝)で、90秒ごとに最後尾のドライバーが脱落していく新しい予選方式が実施された。しかし、最後の数分を残して結果が決まってしまう事態に、批判が噴出している。
「山場がドライバーがクルマを降りる姿だとは」と1996年のチャンピオンであるデーモン・ヒルは『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に話している。
ポールを獲得したメルセデスAMGのルイス・ハミルトンも、「僕たちは最初から正しい方法じゃないと言っていた」と話す。
3番手だったフェラーリのセバスチャン・ベッテルも同じ意見だ。
「どうして驚く人がいるのか僕には分からないね。僕たちはFIA(国際自動車連盟)に訴えていたよ」
■間違いを認めるチーム首脳
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、「ここでファンに謝罪しなければ」と『BBC』のラジオに語った。
「われわれは自ら手を挙げて、自分たちが完全な間違いを犯したことを認めなければいけない」とホーナーは『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』にも話している。
メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフも、新方式は間違いだと話す。
「私はこうしたことについてテレビで悪く言うべきでないと真っ先に言う人間だが、新しい予選方式はまったくダメだと思う」
「戻って見直す必要がある」
■次戦までに変更すべき
そもそも新しい方式が導入された背景には、F1最高責任者のバーニー・エクレストンがリバースグリッドを強く提案したことがあった。
この方式は、それに対する妥協策としてFIAのF1競技委員長チャーリー・ホワイティングが考案したものだとメルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは説明している。
「われわれが決断した際には、詳細について誰も考え抜いていなかったということだ」
「即座に変更すべきだ。手短に話し合って、バーレーン(第2戦/4月3日決勝)には変更しなければ」
次戦までに変更するには全チーム代表の賛同が必要だが、ホーナーは可能だろうと見ている。
「きっとバーニーも気に入ってはいないだろう」
「賛成しない人がいたら驚くよ。バーレーンまでに解決しよう」