元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、今週末に開幕する2016年F1シーズンの展望を語った。
かつてフェラーリやマクラーレンで活躍したベルガーは、昨年F1タイトル2連覇を達成したメルセデスAMGが今年も圧倒的勝利を収めることになるだろうと考えている。
■今年もトップはメルセデスAMG
ベルガーは母国オーストリアの『Tiroler Tageszeitung(チロラー・ターゲスツァイトゥング)』紙に、「力関係にはさほどの変化は見られないと思う」と語っている。
「フェラーリが少しだけ接近してきているようだし、ときどき優勝することもあるだろう。だけど、全体的にはメルセデスAMGがまだ引き出しの中に何かを隠しているように感じているよ」
そう語ったベルガーは、次のように付け加えた。
「それに、ニコ・ロズベルグが昨シーズン終盤の調子を維持できるだろうと考えておかなくてはね」
■中団グループはより実力接近か
56歳となったベルガーは、2016年には中団グループの争いはこれまでよりも接戦になるだろうと考えており、レッドブル、トロロッソ、ウィリアムズ、フォース・インディアといったところがほぼ横一線に並ぶのではないかと見ている。
しかし、それではF1人気の復活という観点からは物足らないとベルガーは次のように主張した。
「だけど、そういう接近した戦いが一番上で見られることが必要なんだ。F1タイトル争いにおいてね」