いよいよ18日(金)にF1開幕戦オーストラリアGP(20日決勝)がメルボルンで開幕するが、今シーズン最大の注目点は、絶対王者メルセデスAMGにフェラーリがどこまで食らいついていけるかだろう。
■フェラーリとの差はほんのわずかだとラウダ
事実、メルセデスAMGもフェラーリが自分たちの優位を脅かす存在になるだろうと考えている。チームの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「フェラーリが我々との差を大きく詰めてきているのは確かだ」
「彼らはコンマ2秒か3秒以内のところにまできていると推測している。今では危なっかしい小さなリードしかないよ」
■ちょっとしたミスが命取りになる可能性も
過去2年にわたって圧倒的な強さで「パワーユニット時代」を制したメルセデスAMGだが、その優位性は今年も変わらず、今年もF1タイトル3連覇を果たすだろうと考えている者も多い。
だが、伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、ほんのちょっとしたことで形勢は逆転されてしまうだろうと次のように続けた。
「戦略やタイヤなどでちょっとしたミスを犯せば、コンマ2、3秒の差などすぐに消えてしまうよ」
■チャンスはあるはずだとベッテル
いずれにせよ、今季もフェラーリがメルセデスAMGにとって最大のライバルとなることは間違いないだろう。昨年、メルセデスAMGのドライバー以外では唯一3勝をあげたフェラーリのセバスチャン・ベッテルも、今年はさらに大きなチャンスが訪れることを期待している。
ベッテルは3月初旬に『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語っていた。
「僕の目標ははっきりしているよ。F1チャンピオンになることだし、多くのレースに勝つことだ。それ以外に満足できることはないよ」
だが、フェラーリが本当にメルセデスAMGとの差を縮めることに成功したのかと質問されたベッテルは、次のように答えた。
「その質問に本当に答えられるのは、何レースかが終わってからだね」
「でも、ドライバーは常に自分自身を信じているものだし、チャンスもあると信じているよ」とベッテルは付け加えた。