ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、2016年を「自分の年」にすると意気込んでいる。
チャンピオン争いでは2年連続でチームメートのルイス・ハミルトンに敗れたロズベルグ。中でもどん底を経験したのが、2015年のF1アメリカGPだと話す。トップを走りながら自分のミスで優勝をハミルトンに譲り、3レース残してタイトル決定を許したからだ。
「あれは、ものすごく辛い瞬間だった」とロズベルグはドイツのテレビ局『RTL』のインタビューで振り返る。
「でも、その分は3連勝で圧倒してやり返すことができた」
「あれは最高だったし、あの流れをできる限り今年につなげようとがんばってきた。ただ残念ながら難しいね。クルマが新しいし、状況も違うから」
それでも、2016年シーズンもハミルトンに勝ち続けたいとロズベルグは語る。
「自分のチームメートが高い基準を作ってくれるのはいいことだよ」
「いつも倒すことができたら、やりがいがなくて面白くなくなってしまう」
■「クリーンなシーズンにすることが必要」
2016年こそチャンピオンになれるかと聞かれると、ロズベルグはこう答えた。
「誰にも分からない。残念だけれど、ルイスに3年間負けたのは事実。だから大きな挑戦だ」
「でも、僕が彼を倒し続けた期間だって何度もあった。シーズン全体ではなかったけれど。それでも僕たちは接戦だ」
「例えば2014年には、タイトルは最終戦で決まった。とにかく僕はクリーンなシーズンにすることが必要なんだ」
「きっといいシーズンになるよ。僕たちのラインアップと、これまでの僕の調子があればね。それで1位になれるかどうかについては、待つしかない。まだ神のみぞ知るだ」