最近、トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストが、「昨年もかなり惜しいところまで行けていたし、現実的に考えて、今年は表彰台に上ることも可能だと考えている」と語ったことが報じられた。
■スタートダッシュが肝心だとフェルスタッペン
昨年は、搭載するルノーパワーユニットの信頼性不足と戦闘力不足に悩まされたトロロッソだが、今年はフェラーリの2015年仕様パワーユニットを使用することになっている。
昨年のルノーよりもかなりパワーが増すのは確かだが、昨年仕様だけに、今シーズン中にパワーユニットが改善されることを期待することはできない。
今年トロロッソで2年目のF1シーズンを迎えるマックス・フェルスタッペンは、だからこそトロロッソとしては開幕序盤にいいスタートを切り、貯金をしておくことが重要だと考えている。
■レースが荒れない限り表彰台は無理だとサインツ
しかし、フェルスタッペンとともに2015年にF1デビューを飾ったカルロス・サインツは、トストが語ったように表彰台を狙うというようなことは難しいだろうと考えている。サインツは『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。
「表彰台を狙えるチャンスは小さいと思う。通常の状況下では、不可能だと思うね」
「メルセデスAMGとフェラーリは別世界にいるし、ウィリアムズとレッドブルがその下に続くはずだ。僕たちはそれらに続く5番目のチームになれることを願っているんだ。つまり、僕らは9番手か10番手だろうし、そこから表彰台を狙うのは簡単なことじゃないよ」
そう語ったサインツは、次のように付け加えた。
「表彰台に上るには、(レースが混乱し)普段とは違う状況になる必要があるよ」