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フェルナンド・アロンソ「今年は昨年とは大きく違ってくるはず」

2016年03月07日(月)17:47 pm

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、2016年シーズンは昨年とは大きく違うシーズンになるだろうと語った。

アロンソは2017年までマクラーレン・ホンダと契約を結んでおり、その間は引退したり、あるいは他チームへ移籍したりすることなど考えていないと主張している。

■本当はメルセデスAMGに行きたかったアロンソ

だが、アロンソは2016年シーズン開幕を迎えるにあたり、2014年にはそのとき在籍していたフェラーリとメルセデスAMGの間で自分とルイス・ハミルトンを交換する話し合いが行われていたと明かし、周囲を驚かせた。

そのアロンソは、母国スペインの『Onda Cero(オンダ・セロ)』に対し、この一件に関して次のように語った。

「いつだって最高のクルマがあるところへ行きたいと思うものだし、それはメルセデスAMGだ」

しかし、アロンソは最近、不振にあえぎながらもマクラーレン・ホンダにいることに満足しており、よろこびを感じていると発言していた。

「今は、満足できるように頑張っているところさ。そして、僕は確かに満足しているよ」

■フェラーリは自分を理解できなかった

アロンソは『Onda Cero(オンダ・セロ)』にもそう語ったが、その「満足」とは2014年まで所属していたフェラーリとの比較においてのことだろうと推測している者もいる。

アロンソは、フェラーリ時代のことを振り返りながら、次のように続けた。

「モンテゼモーロ(フェラーリ前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロ)は、プロストやラウダ、そしてセナといったドライバーたちすべてがフェラーリへ加入させてくれるよう自分に頼みにきたと語っていたよ。彼は、僕がチームを去りたいと言ったことを理解できなかったんだ」

■まだメルセデスAMGのレベルには及ばない

結局、フェラーリと決別してマクラーレン・ホンダに新天地を求めたアロンソだったが、2015年には悲惨としか形容しようのないシーズンを送ることになってしまっていた。

だが、2016年のクルマは間違いなくよくなっているとアロンソは次のように続けた。

「僕たちが劣っているのは30馬力から80馬力の間だよ。100馬力や200馬力もメルセデスAMGより劣っていることなどないよ」

「昨年のエンジンには深刻な構造上の欠陥があったんだ。今年も完全に巻き返しを図ることは無理だろうと思っている。今年もパワーが僕たちのアキレス腱(けん)として残っているからね」

■今年は昨年とは大きく違うシーズンになるはず

しかし、アロンソは今年のマクラーレン・ホンダは昨年とは違うと次のように続けた。

「だけど、今季はいいスタートを切ることができたし、違ってくると思う。勝利を得ることは無理だろうけれど、昨年とはかなり違うシーズンになるはずだ」

「すごくやる気に満ちているし、人生で最善のシーズンにしたいと思っている。クルマには制約があるものの、うまく造られている。そして今後も大きな改良が施されるだろうと聞いているよ」

■現在のF1カーは遅すぎる

そう語ったアロンソだが、今後F1のレギュレーションそのものにも大きな手直しが行われることを望んでもいる。だが、2017年から導入される予定の新ルールが現在のF1カーのあり方を変えるようなものでなければ、マクラーレン・ホンダとの契約満了後もF1を続けたいと思うかどうかは分からないとほのめかした。

「僕はまだあと何年も最高のレベルを維持できるよ。少なくとも2年はね。その後はどうなるか、様子をみよう」

母国スペインのテレビ局『TVE』にそう語ったアロンソは、次のように続けた。

「今のF1カーはあまりにも遅すぎるよ。運転の楽しさが失われてしまっている」

「グリップをさらに減らすためにすごく高い空気圧が施された理解しがたいタイヤによって、ものすごく遅い車になってしまっているんだ」

「今では運転の仕方も変わったし、かなり退屈になっている。ファンにとっての魅力も薄れ、観客も減る一方だ。だから、このスポーツにとって正しい方向性が導き出されることを期待しているよ」とアロンソは付け加えた。

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