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F1テストでタイムが伸び悩み、その原因はタイヤ

2016年03月05日(土)21:33 pm

F1シーズン前のテストで、昨年に比べてタイムが伸びなかった原因は、タイヤの空気圧にあるようだ。

バルセロナで行われたシーズン前テストを終えて、2年連続チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、今年のタイヤについて不満を述べている。

「今年のタイヤは特に良いものじゃないね」

「むしろ去年のタイヤに戻せたらと思うよ。今年のは前より良くないから」

■ウルトラソフトでも昨年のソフトタイヤと同タイム

新ルールになって3年目を迎え、パワーユニットは確実に出力を増し、F1マシンのダウンフォースは増えているにもかかわらず、テストのタイムは伸びなかった。

2015年のトップタイムは、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がソフトタイヤで出した1分22秒792だ。対して今年は、新たに加わったウルトラソフトでキミ・ライコネン(フェラーリ)が出した1分22秒765で、2段階軟らかいタイヤにもかかわらず、ほとんど変わらないタイムだった。

■原因は高い空気圧

「理由は、ピレリによって指定された空気圧が高いからだ」とドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌のミハエル・シュミット記者は書いている。

昨年のベルギーGPでタイヤが破裂する事態が相次いで以降、ピレリはタイヤの最低空気圧を高めに設定し、FIA(国際自動車連盟)は、それを厳密に守るようチームに義務付けた。

シーズン前テストでも、空気圧は昨年より5PSI(ポンド毎平方インチ)高く設定されていた。

空気圧が高いと転がり抵抗が下がるため、トップスピードは上がるが、路面との接地面積が減るため、特に低速コーナーでコーナリング速度が下がるという。

「殻付き卵で走っているような感じ」という匿名のドライバーの言葉を記事は伝えている。

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