フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、自分がこの先もF1を続けるかどうかは、2017年に予定されているレギュレーション変更がどの程度のものになるかによって違ってくるだろうと語った。
アロンソは現在マクラーレン・ホンダと2017年まで契約を結んでいる。昨年悲惨な成績に終わったマクラーレン・ホンダだが、もし今後も中団グループでの争いから抜け出すことができないようであれば、アロンソもF1から引退することを考えるだろうと考える者も少なくないようだ。
■現在のF1カーには魅力がない
さらに、アロンソは母国スペインのラジオ局『Cadena Cope(カデナ・コペ)』に対し、現在のF1カーにはあまり魅力を感じていないと次のように語った。
「クルマは数年前のものに比べるとあまり魅力がないね」
「ラップタイムはかなり遅くなっているし、車重も7、8年前より120kgも重くなっている。音も変わってしまったし、ピレリタイヤによってレースも変わってしまった」
「レースの面白みを奪った要素がたくさんあるし、誰もそのことをうれしく思っていないと思うよ」
■2017年のルール改正が転機に
マクラーレン・ホンダとの3年契約が満期を迎える2017年にはアロンソは36歳となる。もし今のルールが大きく変わらなければ、その年限りで引退も考えることになるかもしれない。
その見通しについて質問を受けたアロンソは、ほほ笑みながら「今のクルマなら50歳になるまでレースできると思うよ」と答え、次のように続けた。
「今のクルマはまったく大変ではないんだ。昔のクルマは身体が疲れ切ってしまって眠れない夜があったほどさ」
「僕があと何年F1をやるかは、来年には分かると思う。クルマが大きく変わることになっているからね。クルマをもっと速くしようとしているし、それがターニングポイントになるかもしれないよ」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「もしクルマが楽しくて、F1が本来のF1に戻れば、どんなドライバーにとっても魅力的なことだよ」