21日(日)、マクラーレン・ホンダは2016年新型マシン「MP4‐31」を公開した。しかし公開された新F1マシンの画像は、その黒すぎる色から、ディテールがまったく見えないものだった。
●【解剖画像Part1】マクラーレン・ホンダMP4-31 色調を明るくして細部を解剖Part1はこちら
公開された動画(参照)では、光の加減で絞り込みや細かな処理まで見える部分もあったが、じっくり見るにはなかなか難しい。
そこで、画像の色調を変えて全体的にグレー色にしてみたところ、サイズゼロのコンセプトを踏襲したコンパクトなMP4-31の細部が見えてきた。
ここでは真横(Part2)からの画像を解剖して見てみよう。
■マクラーレン・ホンダMP4-31 真横からの全体画像
まずは全体画像。色は黒のまま一切変更していないため、真っ黒で細部の処理がよく見えなかった。
■マクラーレン・ホンダMP4-31 フロントウイング
ノーズとウイングをつなぐステー後方が複雑な曲線になっている。
フロントウイングのエンドプレート下部のトンネルのような処理もよく見える。
■マクラーレン・ホンダMP4-31 コクピット付近
CHANDONロゴの下部の曲線群は、前方からの空気を後方へスムーズに流そうと処理しているのがわかる。
フロントタイヤ後ろのモノコックとアンダーパネルを繋ぐステーの形状は真っ直ぐではない形状をしている。
サイドポッド下部の絞り込み具合も分かる。
■マクラーレン・ホンダMP4-31 サイドポッド
アンダーパネルのカーボン部分の流れに注目。前方(右)から後方(左)への絞り込みがよく見える。
またサイドポッドの上面は、前方(右)から後方(左)へ斜めに絞り込まれているのがわかる。
■マクラーレン・ホンダMP4-31 リア下部
サスペンションの付け根あたりのカバーは膨らんでいるようだが、その下のアンダーパネルとの接合部付近の絞り込みは、さすがサイズゼロ。
リアタイヤ前のアンダーパネル部分には11個の小さな突起が見える。
■マクラーレン・ホンダMP4-31 リアウイング
リアウイング横側のエンドプレート(SegafredoやHiltonがある面)には、前方(右)から後方(左)へ斜め上にラインが見えることから、空気を上へ逃がそうとしているのがわかる。
リアウイングとボディをつなぐ中央のステーの複雑な形状にも注目したい。
●【解剖画像Part1】マクラーレン・ホンダMP4-31 色調を明るくして細部を解剖(Part1斜め上)