レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、天才F1カー設計者と称されるエイドリアン・ニューイがレッドブルの2016年型車の設計にもかかわってきていると語った。
■今もクルマを監修するニューイ
レッドブルは2010年から2013年まで4年連続でF1タイトルを獲得しているが、それはドライバーのセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)の力もさることながら、ニューイが設計した空力に優れたF1カーに負うところが大きかったと考えられている。
だが、ニューイは、現在のF1レギュレーションによる制約があまりにも大きくなったことでF1活動への意欲が下がったこともあり、第一線からは一歩退いてしまったと伝えられている。
だが、ホーナーは、フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「彼(ニューイ)はずっとクルマを注意深く見てきているよ。だが、あまり詳細にはかかわらず、もっと全体的な視点からだがね」
「技術チームが開発を続けており、自信も深めている」
■最強はやはりメルセデスAMG
そう語ったホーナーだが、22日(月)からバルセロナで始まる今年最初の公式シーズン前テストでは、F1タイトル3連覇を狙うメルセデスAMGがやはり最強のパッケージを有していることが明らかになるだろうと考えている。
ホーナーはさらに、昨シーズン終盤にはニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が3戦連続でポール・トゥ・ウィンを上げるなど調子を大きく上げていたものの、やはり今年もチームメートのルイス・ハミルトンがタイトル3連覇を達成し、自身4度目のF1王座に輝く可能性が高いだろうと考えている。
「(ロズベルグが連勝した)最後の数戦においてルイスのやる気がどれほど高かったかは疑問だ」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「彼は冬休みにはレースから離れ、自分と向き合うこともできた。2年連続チャンピオンの彼が、最大の強敵としてシーズンをスタートさせるのは確かだよ」