今季からワークスチームとしてF1に復帰するルノーは、日本のスーパーフォーミュラに参戦するストフェル・ファンドールネの獲得をねらっていた。
23歳でベルギー人のファンドールネは、マクラーレンの控えドライバーを務める傍ら、圧倒的な強さで2015年のGP2チャンピオンに輝いた。
ファンドールネは今年もマクラーレンの控えドライバーを続けるが、戦いの舞台を日本に移し、ホンダエンジンを搭載するダンディライアンからスーパーフォーミュラに参戦することが正式に発表された。
■マクラーレンもファンドールネを高く評価
ファンドールネがGP2で所属していたARTのチーム代表だったのが、ルノーのスポーティングディレクターに就任したフレデリク・ヴァスールだ。ヴァスールは、ファンドールネの獲得をねらっていたと先週次のように語っていた。
「ストフェルの状況ははっきりしている」
「彼はマクラーレンと契約を結んでおり、来年はマクラーレンに移ると思う」
「マクラーレンも彼の結果や能力を理解しているから、彼らがストフェルを手放すなど、私は一瞬たりとも考えたことはないよ」
■ファンドールネの代わりに選ばれたマグヌッセン
ヴァスールは、ファンドールネの獲得を断念し、代わりにケビン・マグヌッセンと契約したことをベルギーの新聞『La Derniere Heure(デルニエ・ウール)』に明かしている。
「ストフェルについては断念するしかなかった」
「彼には彼ら(マクラーレン)との契約があり、彼らは手放すことを望んでいない。われわれはあいているドライバーが必要だったので、マグヌッセンに決めた」
前身のロータス首脳陣が立てていた計画を一部引き継いだ形だが、ドライバーラインアップには満足しているとヴァスールはフランスの『L'Equipe(レキップ)』紙に話している。
「1人(マグヌッセン)は私が選んだが、もう1人(ジョリオン・パーマー)も良さそうだ。不思議なことに私はどちらとも下位カテゴリーでレースしたことはないが、ARTのドライバーとルノーでやれなくても別に構わない」
「3人目のエステバン(オコン)については話が別だ。彼の力はずっと信じてきた。彼はメルセデスから(レンタル移籍で)ルノーに来る」