今年からF1参戦を開始するハースの2016年型車をシミュレーターで初体験したロマン・グロージャンが、かなりいい感触を得られたと語った。
22日(月)からバルセロナで行われる今年最初のF1公式シーズン前テストまであと2週間となったが、グロージャンは母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』に、2016年型車用のデータがセットされたシミュレーターで行った走行について次のように語った。
「感触はかなりよかったよ。もちろん最初は小さな技術的問題をたくさん解決する必要があったけれどね」
「だけど、ひとたびグリップが改善されたら、うまくドライブすることができた」
グロージャンがシミュレーターで走行したのは2週間後に実際に新車でテストを行うことになるバルセロナ-カタルーニャ・サーキットだったという。
グロージャンは、あまりシミュレーターに頼り過ぎるのは失敗のもとだと言いつつも、「だけど、クルマの基盤はしっかりしていると思うよ」と付け加えた。
さらにグロージャンは、ファクトリーでは今年からチームメートとなるエステバン・グティエレスとも偶然に出会ったという。グティエレスのほうは今年使用する無線用イヤホンのサイズ合わせを行っていたようだ。
「エステバンはいつものようにほほ笑んでいたし、元気だったよ」
そう語ったグロージャンは、次のように続けた。
「僕たちは2人とも、チームを助けるためにうまく一緒に働いていきたいと思っているよ」
「彼もシミュレーターを試すことになるし、クルマに関する僕の第一印象と同じ感触を、あるいは違うかもしれないけれど、得ることになると思うよ」
「僕たちにはやることがまだたくさんあるんだ。シート合わせも含めてね」
「バルセロナテストでクルマに初めて乗るまでは、本当のことは分からないと思っているよ」とグロージャンは付け加えた。