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ルノー、復帰1年目はコンサバ路線「必要なのは走行距離」

2016年02月07日(日)20:05 pm

ルノーは、ワークスチームとしてのF1復帰1年目を、大幅なルール変更が予定されている2017年に向けた準備期間と位置づけている。

ルノーCEOのカルロス・ゴーンは、3年後の2018年に表彰台獲得が目標と話している。目標が低いのではないかという見方もあるが、マネジングディレクターのシリル・アビテブールは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。

「そうだろうか。(表彰台獲得までに)レッドブルは5年かかった。メルセデスAMGもそうだ。われわれの計画は野心的だと私は思う」

「言えるのは、今年は表彰台には上れないということだ。それはまったく不可能だよ」

「今年はすべてが2017年と2018年の準備だが、2018年には表彰台が可能になっているはずだ」

■2016年は準備の年

ルノーのパワーユニットは信頼性の問題に苦しんできたが、アビテブールは改善には時間がかかると認めている。

「今は非常に良いものを開発中だ」

「信頼性を確保しながらエンジンの改良を導入するには何が必要なのか、初めて把握できている」

「しかし、それには時間がかかる。シャシーについては当然ながら妥協が必要だ。メルセデスエンジン用に設計されたものだから、設計上不利な点は出てくる」

「しかし、2016年はあくまで2017年の準備をすべき年だ」

■開発推進には走行距離が必要

今年やるべきことをアビテブールは次のように説明した。

「今年必要なのは、その上に積み上げていけるだけの信頼に足る土台を築くことだ」

「だからエンストン(本拠地)には、最初はコンサバにやってくれと頼んだ。われわれは慌てない。必要なのは走行距離だ。クルマにとっても、エンジンにとっても、ドライバーにとってもね」

エンストンのファクトリーに関してはスタッフを200人増員する計画が発表されたが、エンジン部門があるヴィリー・シャティヨンについては現在の250人で十分だとアビテブールは話す。

「レッドブルはいつも不十分だと言っていたけれど、ヴィリーには人も金もそろっていると請け合える」

フェラーリは遅れを取り戻すためにメルセデスのスタッフを引き抜いた。アビテブールもその合理性を認めているが、こう話している。

「しかし、ライバルから人材を引き抜くためには、それだけの魅力が必要だ。われわれの場合は魅力どころではなかった。進む方向が明らかでなかったのだからね」

「今はもう違う。われわれには長期的なプロジェクトと計画がある」

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