ルノーは、レッドブルにもワークスチームと同じパワーユニットを供給すると語っている。
昨年までワークスチーム扱いだったレッドブルだが、2016年からはカスタマーチームとなり、タグホイヤーというブランド名でルノーエンジンを搭載する。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、契約上ワークスチームと同じエンジンが保証されていると語っていたが、ルノーF1のマネジングディレクターとなったシリル・アビテブールも、『Autosprint(オートスプリント)』にそれを認めている。
「レッドブルはカスタマーチームだが、(ワークスチームと)同じパワーユニットを供給され、シーズン中も開発による利益を同様に得る」
「しかし、ルノーにとって基準となるのはわれわれ自身のチームだ」
また、ブラジルの『UOL Grande Premio(UOLグランジ・プレミオ)』は、アビテブールが次のように語ったと伝えている。
「(レッドブルとワークスチームは)まったく同じエンジンを使う」
「レギュレーションでも、われわれ自身が使うのと同じ装備を提供しなければならないと義務付けられている。しかし当然ながら、協力態勢は存在しない」
「ワークスチームのルノーが最優先だから、われわれのクルマに完ぺきに合うエンジンを作る。その上で彼ら(レッドブル)も同じものを得る」
■マリオ・イリエンと協力して開発を進める
レース用エンジンのメーカーであるイルモアを率いるマリオ・イリエンとの協力関係については、アビテブールは次のように語った。
「マリオ・イリエンとは同じ方向性で仕事をしていく。運命共同体だ」
「昨年はそうではなく、彼は外部的な役割だった。しかし、今はルノーグループの一員だ」
レッドブルとの契約は1年だけだが「さらに延びる可能性もある」とアビテブールは話す。
「それに、V8時代のように優れたエンジンを作れれば、われわれとやりたいというチームは増えるだろう」