かつて4度F1チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのアラン・プロストが、2016年シーズンにはマクラーレン・ホンダが昨年よりは改善されるはずだと語った。
■ルノーのアンバサダーを継続するプロスト
現在、ルノーのアンバサダーを務めるフランス出身のプロストだが、今年から再びフルワークス体制でF1への挑戦を開始する新生ルノーF1チームでチーム代表的な役割を担うことになるのではないかとうわさされていた。
しかし、3日(水)にパリで行われたルノーF1の2016年体制発表会において、プロストはこれまで通りアンバサダー職を継続することが明らかとなっていた。
この件に関して『Speedweek(スピードウィーク)』から質問を受けたプロストは、次のように答えた。
「恐らく、それが一番いいと思うよ。私が表に出たら成功へのプレッシャーが高まるだけだからね」
■ルノー復活には「2年か3年必要」
プロストはさらに、ルノーが再び成功するまでには時間がかかるだろうと、ほほ笑みを浮かべながら『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「我々は忍耐力を持っている。だが、メディアも同じように忍耐強くできるかな?」
「少なくとも2年か3年はかかるだろうね。そして(2017年に)ルール変更が行われたら、それがルノーにとっては有利になるかもしれない」
現在、2017年シーズンからの新ルール制定に関する話し合いが行われている。その進展状況について尋ねられたプロストは、「我々には統一的な戦略が必要だ。だが、そうなりそうには見えないね」とコメントしている。
■マクラーレン・ホンダは改善するはず
そのプロストは、スペインの『AS』からフェルナンド・アロンソとマクラーレン・ホンダについてどう思うかと質問されると「今日はマクラーレンの話をする日じゃないよ。今日はルノーのための日だ」と答えつつも、次のように続けた。
「それでも何か言わざるを得ないのであれば、今年は改善が見られると思うと言っておこう。彼らもまた昨年のようなシーズンを送るわけにはいかないからね」
「彼らは良くなると思うよ。なぜなら、彼らにはそうするだけの力があるし、そうしなくてはならないわけだからね」
かつてアイルトン・セナとともにマクラーレン・ホンダで活躍したプロストは、次のように付け加えた。
「唯一の問題は、どれだけ改善できるかだ」