新生ルノーF1チームのシートを失うことが明らかとなったパストール・マルドナードだが、少なくとも2016年シーズンにF1でレースをするチャンスはなさそうだ。
スポンサーであるPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)が苦境に立たされているとはいうものの、マルドナードはF1キャリアを継続させるために、現時点では唯一ドライバーラインアップを発表していないマノーのシート獲得に動くのではないかとのうわさもささやかれている。
■ルノーとの決別は友好的だった
だが、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドの息子であり、マルドナードのマネジャーを務めるニコラ・トッドは、フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「契約の詳細を明らかにするつもりはないが、ルノーとは友好的に別れたよ。彼らは我々に対して公明正大だった」
そのトッドは、マルドナードがマノーのシート獲得に動くのではないかとのうわさも否定し、次のように語った。
■マノーという選択肢はない
「今シーズンはもはや現実的なチャンスはないよ。2017年に返り咲きを狙うことになる」
「マノーはまったく選択肢には入っていない」
そう語ったトッドは、次のように付け加えた。
「彼ら(マノー)を侮辱するつもりはないが、ウィリアムズとロータスで5シーズンを過ごしたパストールにとっては(マノー加入は)意味がないよ」