トロロッソの2016年型車の製造が予想よりも順調に進んでいるようだ。
2015年終盤になってやっと、2016年はこれまでのルノー製パワーユニットではなく、フェラーリの2015年仕様パワーユニットを搭載することが決定していたトロロッソ。そこから正式にフェラーリエンジンに適応できるよう2016年型車の開発調整にかかっていたことにより2016年型車が完成するにはかなり時間がかかるだろうと言われていた。
だが、トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、100名の臨時スタッフを雇い入れ、3交代制を敷いて懸命の作業を続けていることを明かし、次のように語っていた。
「ああ、もっと時間が欲しいところだが、我々の技術部門には経験豊かなスタッフが大勢いるし、彼らが限られた時間をうまく使ってくれているよ」
「それに、今年は2015年よりテストが始まるのが遅い。だから、楽観的に考えている」
そのトストは、スイスの『Blick(ブリック)』紙に対し、2007年から2013年まで一緒に作業をしていたフェラーリとまた組むことができて満足していると次のように語った。
「今後はフェラーリと組むことで、再びクルマに信頼できるものを搭載することができる」
トストは、昨年のルノーエンジンの信頼性はあまりに低すぎたと認め、次のように続けた。
「それによって多くのポイントを失ったよ。チームやドライバーにも多少の責任はあるとしてもね」
トロロッソに近い関係者によれば、2016年型車STR11は今週後半に統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって義務付けられているクラッシュテストを受けることになるとのことだ。