セバスチャン・ベッテルが、目の肥えたF1ファンなら、すぐにフェラーリの2016年型F1カーが変化した部分に気付くだろうと語った。
2014年に新たなパワーユニット時代を迎えたF1だが、それから2年間はメルセデスAMGが圧倒的な強さでF1タイトルを手中に収めている。
そして、フェラーリはメルセデスAMGからF1王座を奪い取ることを2016年シーズンの目標に掲げている。
ベッテルも、母国ドイツの『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルト・モートアシュポルト)』に次のように語った。
「タイトル獲得を目標にすべきだよ」
「もちろん、昨年は僕たちよりも強いチームがあったことを忘れるわけにはいかないけれどね」
そのベッテルは、フェラーリの2016年型車にはいくつか重要な変更が施されていることを認めている。
現在ささやかれているうわさによれば、ノーズはこれまでよりも短くなり、リア部分はスリム化が図られているようだと言われている。さらに、近年フェラーリがこだわってきたプルロッド方式のフロントサスペンションを、一般的なプッシュロッド方式に変えてくるようだともうわさされている。
「基本的に、いくつか変わる部分がある。そして、それらはかなり簡単に見分けが付くと思う」
そう語ったベッテルは、自分自身もフェラーリF1カーの開発にあたってかなり深くかかわってきたことを明らかにし、次のように付け加えた。
「昨年はほぼすべての時間を使ってクルマ(2016年型車)の開発にかかわってきたんだ。僕たちは正しい方向に進んでいると思うよ」