マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、今年マクラーレンでの3シーズン目を迎えることになる。
2013年までロータスのチーム代表を務めていたブーリエは、マクラーレン移籍後の2年間を振り返ってスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「(チームは)大きすぎて、うまくまとめるのが難しかったよ」
特に、2015年にはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンという2人のF1チャンピオンによるドライバーラインアップが形成されたが、このトップドライバーたちをうまくまとめるのも楽な作業ではないようだ。
「彼らは、ほかのF1チャンピオンと同じように勝つことだけを考えているよ。彼らは自分たちが望むものを手に入れるまで、チームへプレッシャーをかけることを止めないだろうね」
そう語ったブーリエは、次のように付け加えた。
「だが、大きな期待にどう対処すればいいかを知っており、物事がどういう進展を見せているかということについて穏やかに説明することができれば、彼らの信頼を勝ち取ることもできるんだ」
ブーリエは、2015年シーズンの結果は悲惨だったものの、少なくとも現在ではマクラーレンというチームがうまく機能していることに満足していると次のように続けた。
「勢いは成功につながるよ」
「レッドブルがジャガーを買収したときのことを忘れてはならないよ。態勢を整え、効率的に運営できるようになるまで5年かかったんだからね」
そう主張したブーリエは、次のように付け加えた。
「それに、我々は非常に競争が激しい環境に置かれている。メルセデスAMGやフェラーリと争っているわけだが、彼らのレベルや品質は非常に高いんだ」