トロロッソのカルロス・サインツが、自分の目標はチーム上層部に認められ、レッドブルへ昇格するチャンスをつかむことだと語った。
「彼らに認めさせるにはどうすればいいのかは分かっている」
26日(火)に母国スペインのメディアにそう語ったサインツは、次のように続けた。
「僕の目標はレッドブルへ行くことだし、最高のドライバーとなり、F1チャンピオンになることさ」
■フェルスタッペンには負けていない
だが、21歳のサインツにとってその目標を達成することはそれほど楽なことではないかもしれない。同じ目標を持つマックス・フェルスタッペンというチームメートがいるからだ。
2015年に17歳でF1デビューを飾り、その実力を見せつけたフェルスタッペンに関して質問を受けたサインツは、自分も決してフェルスタッペンには引けを取っていないと主張した。
「マックスはシーズンを通じて僕よりたった3回多く追い抜きをしただけさ。テレビに取り上げられるのは僕よりも多かったと思うけれどね」
「だけど、僕も多くの見せ場をつくったし、うまくやったよ。それらはテレビには映らなかったものの、チームは見ていた。テレメトリー(F1カーの状態を無線で把握できるシステム)や数値はうそをつかないからね」
■自分を評価する人たちも多い
それゆえ、サインツは、「新たなセナ」との称号まで与えられたフェルスタッペンをそれほど手ごわいライバルだとは思っていないとほほ笑みを浮かべながら次のように続けた。
「もし彼が新たなセナだとして、僕が彼をやっつけたら僕は何て呼ばれるんだろうね?」
「報道されていることにはそれほど気にしていないよ。ホーナー(レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー)、マルコ(レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコ)、アロンソ(フェルナンド・アロンソ/マクラーレン)、あるいはベッテル(セバスチャン・ベッテル/フェラーリ)が語ったことを耳にしているし、僕は落ち着いているよ。彼らは僕がやっていることを見ているし、分かっているからね」
■今後どうすればいいかも分かっている
だが、サインツにとってライバルはフェルスタッペンだけではない。レッドブルには2015年シーズン終盤から控えドライバーに昇格したピエール・ガスリーという19歳の若手ドライバーもいる。
「プレッシャーが強くなっているのは事実だよ。だけど僕のキャリアは2014年からずっとそうだった。毎年、オール・オア・ナッシングなんだ」
そう語ったサインツは、次のように付け加えた。
「今ではF1で最高のものが分かっているし、僕が改善すべきこと、そしてその方法も分かっているよ」