新シーズンに向けて、F1はエンジン音のボリュームアップに成功したようだ。
2014年に新しいパワーユニットが導入されて以来、多くのファンやレース主催者からエンジン音への不満が寄せられてきた。
今季からは音を大きくするためにルールが変更され、ターボチャージャーへの排気流入量を調整するウェイストゲートに専用の排気パイプが備えられることになった。
メルセデスAMGが公開した動画の中で、技術部門のエグゼクティブディレクターであるパディ・ロウは、「ウェイストゲートによって、メインの排気パイプの音が小さくなっていたようなものだ」と説明している。
新ルールで、一部の排気がタービンを通らずに直接テールパイプから排出されるようになるため、エンジン音が大きくなると見られている。ロウは「うまくいくだろう」と語る。
ウィリアムズの最高技術責任者であるパット・シモンズも、2016年のエンジン音は25%アップするとしている。
ロウは、次のように話している。
「どのくらい大きくなるかは、そのうち分かる」
「だが、ラボでの計測では、大幅な増加が見られた」