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マクラーレン、クリスマスも休まず

2016年01月19日(火)19:41 pm

2016年型車の開発を予定通りに進めるため、マクラーレンのスタッフたちはクリスマス休暇返上で作業に取り組み続けていたことが明らかとなった。

■当初のスケジュールに従うザウバー

最近、ザウバーが2月22日(月)からバルセロナで行われる1回目のプレシーズンテストには2016年型車を持ち込まないことが明らかとなった。

ザウバーの広報担当によれば、昨シーズン終盤になってから2016年のF1カレンダーが修正され、オーストラリアでの開幕戦が当初の予定よりも2週間早められたことがザウバーの計画に影響を及ぼしたのだという。

「製造を加速すれば、さらに人件費などもかさんでいただろう。それに、我々はそういうことができるトップチームとは違うということは誰もが知っていることだ」

2015年シーズンにコンストラクターランキング8位となったザウバーの広報担当はそう語ると、次のように付け加えた。

「それに、あわてて物事を進めたくもなかった。それゆえ、我々は最初の計画通りにやっているところだ」

■2016年に後れをとるわけにはいかないマクラーレン

だが、ザウバーが言うところのトップチームのひとつであるマクラーレンでは、やはり違うストーリーが展開されていたようだ。2015年に23年ぶりにホンダと手を組んだものの、予想以上に悲惨なシーズンを送ってしまったマクラーレン。コンストラクターランキングは、ザウバーに次ぐ9位に終わっていた。

だが、2016年にはそうした状況から抜け出そうと、必死の取り組みが行われている。

マクラーレンのオペレーションディレクターを務めるサイモン・ロバーツは、オーストラリアでの開幕戦が当初の4月3日決勝から2週間早い3月20日決勝へと前倒しされたことで、チームの当初の計画に大きな影響が生じたと次のように語った。

「我々の製造プログラム全体がそれに対応できる形にはなっていなかったんだ! だから、解決すべき問題を抱えたことは分かっていたよ」

「製造スケジュールはまさに(最初から最後まで綿密に計算された)クリティカル・パスに従って組まれている。クルマはFIA(統括団体である国際自動車連盟)によるすべての安全テストに合格する必要があるし、やはり予定が前倒しされた最初のテストにも間に合わせる必要もある」

■全員の士気は高かった

ロバーツは、クリスマスが近づいたころでさえ、マクラーレンではその工程をスピードアップさせようと取り組み続ける必要があったと次のように続けた。

「単純に言えば、我々は5日の間に8つの交代シフトを組んでプログラム通りに進めたんだ。素晴らしい取り組みだった」

「合計で、およそ110名がそれにかかわっていた。そしてクリスマスに作業にあたった者たちには特別手当で報いたよ。少し奇妙な感じさえ受けたんだが、十分な休暇を取ることができなかったにもかかわらず、気勢さえあがっていたんだ。全員がなぜそうしているのかということを理解していたし、まさに戦闘態勢に入っていたよ」

そう述べたロバーツは、次のように付け加えた。

「一番の喜びは、それによって我々が新年を迎えたときには、スケジュールを取り戻していたということだ。そして、まるでそのプログラムが最初からそう組まれていたかのようにさえ感じられたよ。信じられないほどの働きだった」

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