元F1ドライバーであり、1996年にウィリアムズでF1チャンピオンに輝いたデーモン・ヒルが、ウィリアムズが再びチャンピオンチームに返り咲きたければホンダエンジンを搭載すべきだと語った。
■トップチームとウィリアムズとの差は?
2013年にはコンストラクターズランキング9位にまで低迷した名門ウィリアムズだが、2014年と2015年には2年連続でコンストラクターズランキング3位となっている。
2014年にはランキング2位だったレッドブルが2015年には4位へと滑り落ちたものの、逆に2014年にはウィリアムズに次ぐ4位だったフェラーリが昨年はウィリアムズを追い抜いて2位へと躍進していた。
ウィリアムズの最高技術責任者であるパット・シモンズは、ほほ笑みを浮かべながら、フェラーリが2015年に躍進できた理由は「山のようにある」と語っている。
シモンズが示唆しているのは、プライベートチームの中ではトップに位置しているとはいえ、ウィリアムズとフェラーリ、そしてメルセデスAMGといった自動車メーカー系のチームでは予算が大きく違うということだ。
■メルセデスと組んでいては勝てない
それでも、今やウィリアムズの実質的なナンバー1ドライバーであるとみなされているバルテリ・ボッタスは、2016年にウィリアムズが勝つ可能性もかなりあると考えていると先週語っていた。
しかし、有名なF1チャンピオンであったグラハム・ヒルの息子であり、唯一親子でのF1タイトル獲得という記録を持つデーモン・ヒルは、ウィリアムズが単に顧客としてメルセデスからエンジン供給を受ける状況が続く限り、再びタイトルを手にすることは非常に難しいだろうと考えている。
ヒルは、イギリスの『Sky(スカイ)』に次のように語った。
「タイトルを確実に手に入れたいと望んでいるチームなら、戦略的にほかのエンジンに替えたほうがいいね。そして、唯一その対象となるエンジンとして考えられるのはホンダだよ」