ドイツ人F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグが、現在所属しているフォース・インディアに満足していると語った。
2015年にはF1に出走するかたわら、有名なル・マン24時間レースに初出場初優勝という快挙を達成したヒュルケンベルグは一躍注目を浴びる存在となり、一時はキミ・ライコネンの後任として2016年にはフェラーリへの移籍もあるのではないかとうわさされていた。
いわゆるプライベートチームであるフォース・インディアは、財政的にも苦境に立たされていると言われており、2013年にマクラーレンでドライブしたこともあるチームメートのセルジオ・ペレスは、いつかはまたトップチームのシートを狙いたいと公言している。
さらに、フォース・インディアのチーム代表を務めるロバート・ファーンリーさえ、ヒュルケンベルグはこれまでトップチームに所属したことはないものの非常に高く評価されているドライバーであり、ゆくゆくはトップチームのシートを獲得することもできるだろうと語っている。
だが、28歳のヒュルケンベルグは昨年、フォース・インディアとの契約を2年延長し、2017年までシルバーストンにファクトリーを構えるインド籍のチームで戦うことを決断していた。
そのヒュルケンベルグは、F1公式サイトによるインタビューの中で、現在のチームに満足していると次のように語っている。
「僕はフォース・インディアとの契約を更新したし、最高の仕事をしたいと強く思っている」
「僕にとっては、何列目になるかということだけが重要ではないんだ。もっと大切なものがある。F1はチームスポーツなんだ。どういう人たちと一緒に仕事をするかということが大切だし、今の僕は自分のチームにすごく満足しているよ」
それでも、いつかはフェラーリのシートを得たいと思っているのではないかと質問されたヒュルケンベルグは、「今言ったように、現時点では今のチームにすごく満足しているよ。フォース・インディアは本当にいいチームだからね」と答えると、次のように付け加えた。
「それに、F1では夢見ることは危険なことでもあるんだ。特に赤色の夢はね」