公式F1タイヤサプライヤーであるピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツ責任者)が、2016年シーズンはタイヤ選択の幅が広がることにより、シーズン序盤はかなり面白くなるだろうと語った。
昨年までは各レースに2種類のドライタイヤコンパウンドが供給されていた。だが、今年からピレリは1レースに3種類のコンパウンドを持ち込み、その中からドライバーが自分の使いたいコンパウンドを選択できることになる。
ピレリは、昨年12月に2016年シーズンの第3戦までに供給するタイヤを発表していたが、14日(木)に第4戦ロシアGPに供給するタイヤも発表している。
それによると、2016年の開幕戦オーストラリアGP、第2戦バーレーンGP、第3戦中国GP、そして第4戦のロシアまで、すべて同じミディアム、ソフト、スーパーソフトが支給されることになった。
ヘンベリーは、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に次のように語った。
「シーズンのスタートは、これまでと同じようなことにはならないと思う」
「うわさされているように、1年の始まりにあたって、各チームが行う判断によってかなり面白いことになると確信しているよ」
「だが、我々としては、シーズンが進むにつれ、チームが選択するタイヤはかなり似たものになってくるはずだと考えている。だからチーム間の力関係も多分正常化されてくるだろうと思う」とヘンベリーは結んでいる。