パストール・マルドナードがシート喪失の危機を迎えていると伝えられているが、ケビン・マグヌッセンがそのチャンスをつかむことになるかもしれない。
■ルノーの責任者がPDVSAの現状確認?
PDVSA(ベネズエラ国営石油会社)から巨額の支援を受けているパストール・マルドナードだが、同社に汚職スキャンダルが起こったことで、今後その支援がストップされ、結果としてルノーのシートを失うことになるのではないかとのうわさが強くささやかれている。
報じられるところによれば、事実PDVSAからのスポンサー料が期日までに支払われていない状況だという。
そんな中、イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、ルノーF1チームのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールがPDVSAとの話し合いに臨むために、ベネズエラの首都カラカスに向けて13日(水)に旅立ったと報じている。
■マグヌッセンが有力ドライバー候補に
一方、昨年までマクラーレンに所属していたケビン・マグヌッセンがエンストンにあるルノーのファクトリーを訪れていたことも明らかとなっている。もちろん、マルドナードの後任としてそのシートを獲得するか、あるいは少なくとも2016年の控えドライバーのポジションを獲得するためだ。
うわさによれば、マグヌッセンは総額700万ユーロ(約9億円)ほどのスポンサー資金をかき集めたようだと言われている。さらに、ルノーF1のチーム代表に指名されるのではないかと言われているフレデリック・ヴァスールもマグヌッセンのことを高く評価しているようだとも伝えられている。
■自分に光が差してきたとマグヌッセン
そのマグヌッセンは数日前、自分のインスタグラムにプライベートジェットの窓から撮影したと思われる空の写真を投稿し、「雲の向こうには常に太陽が輝いている」との意味深なコメントを付けている。
マグヌッセンの母国デンマークのタブロイド紙『BT』によれば、その写真はマグヌッセンのスポンサーであるベストセラー社が所有する飛行機から撮影されたものだという。ベストセラー社はデンマークを代表するファッション関連会社だ。
「彼らは先週、一緒にビルン(デンマークの空港)からイギリスに飛んだ」と『BT』は伝えている。
ルノーの広報担当は『BT』に対し、「チームから語ることは何もない。我々は準備にまい進しているところだし、我々の体制については来月(2月)に発表することになる」と語ったとされている。