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フェラーリ2016年型車のイメージが少しずつ明らかに

2016年01月14日(木)12:09 pm

2016年には2年連続F1チャンピオンチームであるメルセデスAMGとタイトル争いを展開できるのではないかと期待されているフェラーリ。その2016年型車に関する情報が少しずつ明らかになってきている。

■フェラーリ、ウェブでスペシャルイベントを予告

マラネロに本拠を構えるフェラーリでは、ホームページにて「スペシャルイベント」向けたカウントダウンを開始しており、18日(月)には2016年型車がウェブ上で発表されるのではないかと考えられている。

だが、現時点では開発の遅れも指摘されているフェラーリの2016型車が、公式シーズン前テストが始まるまであと1か月余りもある時点で発表される可能性は低いという見方もある。

いずれにせよ、18日(月)にフェラーリが何を発表するのか、興味が持たれるところだ。

■ピレリのタイヤテストにはグティエレスが参加か?

フェラーリは、レッドブルとマクラーレン・ホンダとともに今月25日(月)と26日(火)にフランスのポール・リカールで行われるピレリのウエットタイヤテストに参加することになっている。だが、そのテストで使用されるのは2015年型車だ。

まだそのピレリのタイヤテストを担当するドライバーは発表されていないが、少なくともフェラーリからはキミ・ライコネンが走ることはなさそうだ。

ライコネンは、昨年のクリスマス前に母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語っていた。

「僕が1月のテストをやることになるとは思わないよ。どのみち、使用されるのは古いクルマだからね」

「幸運なことに、僕たちにはまだエステバン・グティエレスがいると思うよ」

昨シーズンはフェラーリの控えドライバーを務めていたメキシコ人ドライバーのグティエレスだが、2016年にはアメリカ発の新チーム、ハースからフル参戦することになっている。だが、今年になってもフェラーリのウェブサイトにはグティエレスが大きく扱われており、事実上はフェラーリとの契約下にあると見ることもできるだろう。

■ハースとの協業をうまく利用?

ハースはF1に参入するにあたり、フェラーリと全面的に技術提携契約を結んでおり、ちまたでは実質的なフェラーリのBチームだとも言われている。ハースがフェラーリから受ける技術協力により参戦当初からある程度の戦闘力を持つことが期待される一方で、フェラーリもハースとの協業において得られた情報を自分たちのクルマの開発に大いに利用できるためだ。

ハースの2016年型車開発は、イタリアのシャシーメーカーであるダラーラ社の協力のもとに、フェラーリのファクトリーにある風洞施設を利用して進められてきている。F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の調査では、特に両チームがルールの抜け穴を利用して不正を働いている事実はないと結論づけられたものの、実際にはフェラーリがハースの開発データをうまく利用していると考えている者も少なくない。

■フェラーリ2016年型車にはいくつもの変更点

そうしたことの成果によるものかどうかは別として、2016年型フェラーリF1カーはこれまでとは大きく変わるだろうとうわさされている。

例えば、フェラーリでは2012年から採用していたプルロッド式フロントサスペンションを、2016年にはプッシュロッド方式へと変更するようだと言われている。

そして、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が最近報じたところによれば、クルマのリア部分の幅もこれまでよりも狭められるという。

『Autosprint(オートスプリント)』はさらに、「667」との暗号名が付けられたフェラーリの2016年型車ではパワーユニットのエネルギー回生システムのレイアウトが見直され、過去2年とは違う形になると主張。そしてノーズの形状も2015年に採用されていた丸みを帯びた形ではなく、トロロッソのものと似たような形状になると書いている。

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