どうしてもフェラーリに入りたい、そんな思いは特にない。そう言い張るのはバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だ。
ボッタスは2015年、キミ・ライコネンに替えてのフェラーリ入りが近いと伝えられたが、結局はライコネンがシートを守った。
だが今週、フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、ライコネンとセバスチャン・ベッテルのあいだで「もっと競い合い」をする2016年であってほしいと語った。36歳の大ベテラン、ライコネンにとっては要注意のひと言だ。
いっぽう26歳のボッタスは、フェラーリ入りへの興味をマスコミに明かした。
彼はブラジル『UOL Esporte(UOLエスポルチ)』に、次のように語る。「フェラーリは伝説的なブランドさ」「F1界だけでなく、外の世界でもね。誰もがフェラーリは偉大な存在だと知っている。興味をそそられるチームなのは間違いない」
「そのいっぽうで、ウィリアムズがレースに勝ちまくってタイトルをほしいままにしていた頃のマシンを子供ごころに覚えている。だから、この歴史的なチームに身を置けてとても幸せだよ」
ボッタスは、常勝F1集団メルセデスAMGにもコネを持つ。同チームを率いるトト・ヴォルフは、今もボッタスの個人マネージメントに関わっているのだ。ちなみにヴォルフは、ウィリアムズの小株主である。
ボッタスは言う。「メルセデスAMGにも敬服する。常に最速マシンを持つチームで走っていたい。ドライバーって、そんな人種じゃないかと僕は思う」
「フェラーリ、ウィリアムズ、あるいはメルセデスAMGにも特別なこだわりはない」とボッタス。「彼らはみな、いいチームだ。もっとも速いクルマを追い求める、それがドライバーだから」