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F1の将来に向けて今が正念場だとクリスチャン・ホーナー

2016年01月05日(火)19:11 pm

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、F1界は短いクリスマス休暇を終え、今後に向けて「非常に重要」な時期を迎えていると語った。

■新たな展開が見られるかF1エンジン問題

2015年シーズンに大きな話題となったのは、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンと、強大な力を有するメルセデスやフェラーリとの間に展開された政治的動きだろう。

エクレストンは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長とともに、2017年から現行のパワーユニットと並行して独立系エンジンメーカーからエンジン供給を受けることができるようにするとの対策を示したが、この案はF1委員会によって否決されていた。

ホーナーは、エクレストンとトッドがF1に新たなエンジンルールを導入しようとしているのは正しいことだと主張している。

「明らかに、コストは非常に高くなっている。それに、(エンジンを)入手できるかどうかということが重要な課題となることも目にしてきた通りだ」

■15日までが大きな山

ホーナーは、新しいエンジンは「安価で、無理なく購入でき、もっと簡単に入手できる」ものであるべきだし、今後「ほかのメーカーがF1に参入しやすくなる」ものであることも必要だと付け加え、次のように続けた。

「メーカーたちは妥協案に合意しており、委員会に対して1月15日(金)までに現在の課題に関する対応策を報告することが求められている」

「今の状況は、15日までにメーカーが持ち帰ってくる案次第だ。それによって、FIAがそうした基準を満たすために独立系エンジン導入計画を進めることが必要だと感じるかどうかということだと思う」

「もちろん、現在その検討が続けられているし、これから1月15日までは非常に重要で忙しい時期になるよ」

■2017年からエンジンルールも変更すべきだ

一方、2017年からは、シャシーに関しては大きなルール変更が導入されることになっているものの、エンジンメーカーたちはF1に新エンジンを導入するためにはもっと時間が必要だと主張している。

だが、エクレストンはシャシーもエンジンも2017年に間に合わせる必要があると考えている。

「まったくその通りだよ」とホーナーも続けた。「すべてを2017年から導入すべきだ」

レッドブルは、結局2016年もルノーからエンジン供給を受けることになっている。そのエンジンはルノーではなく「タグ・ホイヤー」と呼ばれることになっているが、ホーナーはレッドブルにとって2016年は移行のためのシーズンとなると認めている。

ホーナーによれば、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社の総帥ディートリッヒ・マテシッツは、2015年には真剣にF1からの撤退を考えていたという。だが、最終的には再びレッドブル・レーシングに「かつての栄光」を取り戻させたいとF1残留を決めたのだという。

■独立系エンジンメーカー参入は非メーカー系チームにとってよいこと

「そうするためには、これからいくつかの困難に立ち向かう必要がある」とホーナーは続けた。

「パワーによって決まる状態においては、今の時点で競争力のあるパワーユニットを持っていなければ困難な状況を迎えることになる。だから、2016年は我々にとっては移行期となるだろう」

「願わくは、ジャン・トッドや主催者(エクレストン)が推し進めている変更が実現されたレギュレーションとなって欲しいものだ。それはどんな独立系チームにとっても前向きなことだよ。レッドブルだけでなく、現在グリッドに並んでいるすべての独立系チームにとってね」とホーナーは結んでいる。

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