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ルノー、トップ返り咲きにはあと数年

2016年01月04日(月)20:17 pm

ロータスを買い戻す形で2016年から再びフルワークス体制でF1に臨むことになったルノーだが、すぐにトップ争いができる状態になるというわけではなさそうだ。

ルノーのエンジンに関しては、有名なF1エンジン設計者であるマリオ・イリエン率いるイルモア社が技術支援を行ってきている。

2014年から導入されたV6パワーユニット開発競争に出遅れたルノーに対し、ワークスエンジンの供給を受けていたレッドブルがイリエンのサポートを受けるようルノーに働きかけたのがそのきっかけだった。

だが、2015年にはルノーとレッドブルの関係が悪化したこともあり、イリエンの支援が結実することもなかった。

しかし、そのイリエンは、2016年にもルノーと契約を結び、引き続きエンジン開発を支援することになっている。

スイス出身のイリエンは、『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』紙に「ルノーと2週間前に契約を結んだよ」と語り、その事実を認めている。

■まずは効率性改善が必要だとイリエン

イルモアは広くモータースポーツの世界にかかわっているが、イリエンは2016年にはイルモア社として記念すべき通算300勝目をあげたいと期待していると語っている。

だが、それをF1で達成することは難しいとイリエンは考えているようだ。

「とても時間が足りないよ」

ベテランF1記者として知られるロジャー・ブノワのインタビューにそう答えたイリエンは、次のように続けた。

「まず、我々は効率性を改善しないとならない」

だが、待ちきれなかったレッドブルはルノーとの契約を2015年で解除してしまった。2016年も引き続きルノーからエンジンを調達することにはなったものの、そのエンジンはルノーではなく「タグ・ホイヤー」と呼ばれることになっている。

さらに、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソが2016年に搭載するのは、2015年仕様のフェラーリエンジンだ。

■今後数年で復活を目指すとルノー

ルノーのF1プロジェクト責任者シリル・アビテブールは次のように語った。

「サーキットでは少しばかり不満が残る結果だったと言わざるを得ない」

「レッドブルとトロロッソのためにもっといい仕事をしたかったが、我々が抱えた問題を修復するには長い時間がかかることも分かっていたんだ」

そう述べたアビテブールは、次のように付け加えた。

「今後数年のうちにそれを達成するための戦略や時間、資源といったものを今は手にできているはずだ」

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