史上最年少でF1にデビューしたマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)が、1年目を振り返り、将来の目標を『De Limburger(リンバーガー)』紙に語った。
シーズン前には17歳でのF1デビューに賛否両論があったが、フェルスタッペンは1年で将来のチャンピオン候補としての地位を確立した。
カートからシングルシーターにステップアップしてわずか1年でF1デビューしたことについてフェルスタッペンは次のように話す。
「ステアリングを握ったら自分しかいない点は同じだ」
「唯一の違いは、カートについて書く人間は1人しかいないけれど、今はあらゆることを300回説明しなきゃならないことだね」
特に関係者から高く評価されているのが、その冷静で負けん気の強い性格だ。
モナコGPで喫した大クラッシュについてフェルスタッペンは、「降りた時に“頑丈なクルマだな”と思った。でも、自信がより増したよ」と話している。
■目標はタイトルを複数回獲得すること
2016年の目標は100ポイントと表彰台獲得としているフェルスタッペンだが、将来の目標はF1チャンピオンになることだと話す。
「そしてもし可能なら何度も取りたい」とフェルスタッペン。
「すぐそうなるとは思っていないよ」
「最多記録は7回だ。野心的な目標ではあるけれど、目標は持たなきゃね」
■「平穏な環境にすることが大事」とフェルスタッペン
フェルスタッペンは、そのための手本に現チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)ではなく、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を挙げている。
「(ベッテルは)速くてクリーンで私生活を明かさず、スキャンダルと無縁で、心配を抱えていない」
「平穏な環境にすることが大事なんだ。ベッテルはそれを完ぺきにやっている」
「僕も、自分の出発点や、趣味を仕事にできた喜びを忘れないようにしたい」
「リラックスして、適した人々に囲まれているように」
それができない場合は?と聞かれると、「その時はきっと父が教えてくれるはずだ」とフェルスタッペンは答えている。